ファイナルファンタジーから学ぶ人生攻略
RPGといえば、ファイナルファンタジー(FF)でしょうか。いや、ドラクエでしょうか!面白いゲームはたくさんあれど、RPGといえばこの二つを思い浮かべる方が多いはず。
僕は子供の頃、友達がFFをやっているのを見て羨ましがっていたのですが、「自分もやりたい!」と思って、今度新作が出たら買おう!と考えました。
新作発売当日にワクワクしながらゲーム屋さんに行き、ゲームを買い、ゲーム機を起動します。
…ん?
…映画?
この衝撃は忘れられませんでした。僕が買ったのは、FF8でした。思い描いていたファイナルファンタジーはFF5,6だったので、あまりの映像クオリティのレベルアップに度肝を抜かれました。
米粒のようなキャラがその場で剣を振ったり、魔法を使うのではなく、大げさに言うと本当に映画の中のように、コマンドに合わせて立体的に動くのです。
しかし、実際やってみて、面白い!!今までやったゲームの中で四天王に入ります。(クロノトリガー、ポケモン赤、ドラクエモンスターズテリワン、FF8)
ところが!ゲームを進める上で、僕は大きな過ちを犯していました。ゲームのシナリオを進めていると、もちろんボスが強いのです。どうやって倒そうか、と考えると、もうレベルアップしかない!!敵を倒して、倒して、倒しまくって、経験値を稼ぐ!
FF8はレベル上げが簡単でした。すごく弱い敵を3匹倒すだけで、すぐにレベルアップできたのです。かなり序盤にもかかわらず、レベルは50を超えていました。
ところが!!何かおかしい…なんか、敵が強い!いや、強くなってる!
そりゃ、ストーリーを進めれば強い敵も出てくるのは当然。でも、そうじゃないんです。同じ敵が強くなってるんです!!ドラクエで言うなら、スライムがメラゾーマを使ってくる感じ!
なぜ!?
FFに詳しい友達に聞いてみたところ、衝撃の事実が。
「FF8は、こっちのレベルアップに比例して、敵のレベルも上がる」
!?
そんなバカな!!
そんなゲームはおかしい!!
じゃあ、どうやってボスを倒して進むの!?
「魔法をドローして、キャラクターにジャンクションして、能力値を上げる」
!?何語!?IT専攻ですか!?わからん!!
それでもFF8にはハマっていたので、攻略本や友達のアドバイスを元に、なんとか頑張って、全クリすることができました。
「魔法をドロー」というのは、簡単に言うと、敵から魔法の力を吸い取って、エネルギーをたくさん貯めていくと味方のキャラクターが強くなるということでした。
つまり、レベルアップよりも、このドローっていうのをやりまくり、エネルギーを吸収すれば、仲間が強くなる。
慣れれば、なんてことはないのですが、システムを覚えるまでに苦労しました。
社会人になり、仕事をしているとこのFF8のことをよく思い出します。仕事は職業・職種によっても変わりますが、努力そのものよりも、要領をつかめるか、有効な人脈を作れるかどうかで、成果に雲泥の差が出ます。
自分一人でとにかく努力しても、要領の良い同期には勝てないのです。
魔法をドロー…
言われた仕事をこなすのは、FF8でいう、敵を倒せばそれでいい、の状態です。しかし、資格を取る勉強をしたり、業務を上手にこなしている先輩や同期にアドバイスを求めて、上手な人のやり方を真似たり、とやり方を工夫することで、成功する道が見えてきたりします。
ずっと同じやり方ではダメなのです。ゲームを進めるのは、小学生の方が得意です。それは画面にあるメニューや、コマンドを全て試し、「これを選んだらどうなるんだろう」「このボタンを押したらどうなる?」そんなチャレンジをたくさんするので、効果的な進め方がわかるようになります。
大人になると、慣れたボタンしか押さず、慣れた技、やり方でしか進めません。まさか、こっちがレベルアップすると、敵もレベルアップしているなんて思わないのです。
人生も、ゲームも戦略とチャレンジ。そして、楽しむ気持ちです。僕がFF8で挫折した時に、それでもゲームをクリアしようとしたのは、FF8がとにかく面白かったからです。友達に教えてもらったり、教えてあげることも楽しかった。だから継続出来ました。
さあ、今日も楽しみましょう♪