「サロン型教育」〜大人こそ学び、子供こそ働くべき〜
・「サロン型教育」
前回記事同様、落合陽一著「日本再興戦略」から。落合陽一さんは本書で、これからはサロン型教育が増えていくと述べています。。もう少しくだけて言えば、大人塾みたいな感じでしょうか。これからは専門性を複数持ったマルチタレントが活躍する時代です。タレントと言っても、テレビに出ている人だけを指すわけではなく、いろんな方面に活躍されている方を指しています。
そういう方が少しずづ増えていくわけなので、もちろん真似をしたり、参考にしたい、と考える方が増えます。そうすると大人塾、サロン型教育が盛んになっていきます。落合陽一さんは研究だけでなく、大学で教育にもエネルギーを注いでいますし、講演会や、本の出版など、考え方を伝える活動を積極的にされています。
キングコングの西野さんもオンラインサロンをされていますし、堀江貴文さんは自分の学校を作りました。テレビや無料のネット配信で公開していない情報を知れたりと価値の高い内容を提供しています。ここまでの有名人だけでなくとも、自分の専門性を人に伝える仕事は多数あります。
自分で教室を開き、自分の得意なこと、例えば、手芸や料理教室、パソコン、外国語などを教えることだってできます。工場で働くブルカラー、デスクワークをするホワイトカラーの仕事がこれから減っていく中、オリジナルカラーを出せる技術や考えを学べるサロン教室の形態は今後、圧倒的に増えていくはずです。
・大人こそ学ぶべき
今の大人は働きすぎです。視野を広げることなく、新しい専門性を開拓するわけでもなく、ただ言われた作業をこなしている場合が多い。それよりも企画段階で、新しいビジネスを立ち上げ、それについての研究チームを作っていき、今までにない価値を提供することの方が大切です。もし会社が動かないのであれば、自分が動くしかありません。会社内では仕事自体の時間を削る工夫をして、毎日1時間でも30分でも早く仕事を終わらせる。それが無理なら朝、1時間早く起きるようにする。
今の仕事を効率化する方法や、タイム&マネーの少ない投資で、大きな成果を出せる分野についての勉強や研究をしたり、別の仕事にチャレンジしたり、副業をしたり、資格取得の勉強をしたりと視野を広げる方法はたくさんあります。サロン型教育もそんな学びの場の一つです。一つの職場にずっといるとコリ固まってしまいます。同じ椅子に長時間座っていると、体に毒です。たまには窓を開けて、換気してみましょう。
・子供こそ働くべき
今度は子供です。子供は働くべきです。働かないと生きる意味を理解できません。働くから、苦労を知り、勉強が何の役に立つかを知り、大人の気持ちを知ります。そうすれば勉強に対する姿勢や、自分の将来をどうするかを真剣に考えるんです。
小・中学生であればキッザニアなどの職業体験を楽しく学べるような場所もあります。子供の頃は体験が何よりの学びなので、積極的に参加すると良いでしょうし、わざわざ東京の豊洲まで行くのも手間なので、学校や地域がもっと仕事体験をできるようなプログラムを用意するべきでしょう。
高校生にもなれば、もう大人なので、さらに積極的に職業体験をすべきです。学校によっては企業との間に入って、積極的に職場体験をできるような環境を用意してくれているところもあります。学校や地域でそういった機会がなくとも、アルバイトができるようになります。実際にお金をもらえる体験ができますし、大変な思いをしたなら、いざ就活をするとなった時に、アルバイトの経験が進路を決める上で好材料にもなります。
学業が優先だ!も一理ですが、経験や勉強へのモチベーションなど、学校だけでは得られない学びのあるアルバイトは、役たつことが多いと感じます。
・ワーク❌スタディ❌エンタ
割合が変わったとしても、ワークとスタディはどの年齢でも必要です。小中学生ならワーク:スタディが1:9、高校生なら2:8、大学生なら3:7、社会人の5年目までは7:3、それ以降のベテラン社会人は9:1など。いずれにせよ、0はもったいない。どの年齢、どの世代でも、働くこと、学ぶことはゼロにしてはいけないと思うのです。
また、エンタ要素を忘れてはいけません。趣味を仕事にし、深く知るため勉強をする。楽しくて、仕事も勉強もしてしまう。ゲームより面白い。むしろ、自分の人生にゲーム要素を取り入れて生きられる知恵が得られることが、何よりも幸せです。
これからサロン型教育はそういった、ワーク、スタディ、エンタ要素が溶け合った存在になっていくはずです。私も英語教室を開きながら、ブログで発信し、地域のサークルを広げながら、より広い意味でのサロンを展開していきます。
行動あるのみ♪