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教育・習い事・就職・転職・起業・旅行、などをテーマに仕事を趣味にする方法を考え、実践し、公開していきます。

ディズニーリゾート~長蛇の列をどう考える~

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・マイナスのデザイン

 

ずっと昔から、「スペースマウンテンに並んでいるお客さんに、食べ物を販売しに行ったり、すぐ見えるところでキャラクターやダンサーが小さいショーでもやればいいのに」と思っていました。ファストパスなどがあるとはいえ、休みの日などは90分~120分以上待つわけです。

 

家族サービスをしているお父さんからすれば、毎日満員電車で往復2時間耐えているのに、休みの日も行列で並ぶんかい!っとツッコミたくなります。

 

ディズニー運営側としては、それをやらない理由があるはずです。あるいは、あえてやっていないのかもしれません。キンコン西野さん著「魔法のコンパス」を読みました。そこにはマイナスのデザインについて書かれていて、ディズニーの入り口には開演時、行列ができる。多少のストレスにはなるでしょうし、早くしてくれ!と思っているでしょう。でも、そうやってスタートのレベルを低く設定することで、入園した時の喜びやインパクトを大きくする効果がある、と。 

なるほど、一理あると思いました。じゃあ、スペースマウンテンなどの人気アトラクションの行列に対して何もしないのも、同じ理由かも?

 

これは別の意味かもしれませんが、ディズニーで掃除をしつつパフォーマンスもしてくれる方をファン・カストーディアルキャストというらしいです。ミッキーやダンスの格好をしたダンサーが踊るのはわかりますが、清掃の方が清掃道具を使ってパフォーマンスをしているのはギャップ?もあってか、すごく楽しい!面白い!もちろん、パフォーマンス力あってこそでしょう。誰でもできることではないと思います。

 

掃除という一見、地味に見える仕事でも、やり方、捉え方次第では、楽しいものに変わる。これも一つのマイナスのデザインでしょうか。世の中には、今あるマイナスをプラスにデザインするだけでビジネスに変わることも多いかもしれません。

 

・空間作り

 

ディズニーに入ると夢の国なんです。そこは現実の世界ではなく、ファンタジーの世界なんです。基本的には、一度ディズニーリゾートの中に入ると、外の建物は見えないようです。ディズニーは遊園地ではなく、夢の国だというコンセプトがよくわかります。

 

ムリだと思うんですが、ディズニーではディズニーマネーを作ると良いんじゃないかと。入り口で換金して、ミッキーがお札になったお金で支払いをするシステム。夢の国なのだから、使うお金も「その国」のものを使えた方が嬉しい♪もちろん持って帰ることもできます。次に来た時に使えます。もちろん外の世界では使えません。為替があり、平日でディズニー安になれば、平日の来園数が増えるかもしれません。これは妄想ですが。

 

 

ディズニーは空間作りが上手です。夢の国という空間を作っています。子供が遊ぶだけでない。大人も楽しめる。ディズニーに行く時にみんな無意識に思うのは、そこで1日が終わるということです。1日が終えられる価値を提供できる場所は強いです。例えばイオンに行けば1日が終わります。映画を見て、ランチを食べて、買い物をして、終わりです。1日が終わるかは微妙ですが、何度も記事で書いた蔦屋も半日は使います。読書、カフェ、買い物ができますから。イケアやコストコも半日使うでしょう。

 

そんなところにもう一歩だと思うのが、ニトリです。ニトリはかなり好調です。ですが、例えばですよ?リビングのゾーンありますよね?ソファーだけ、棚だけ、ではなく、テレビ台、テレビ、ソファー、インテリア、が一式揃って、リビングの空間を作っているゾーンが。あそこにコーヒーと本を置いて、お客さんに1~2時間過ごしてもらったらどうでしょう。コーディネートされている空間の居心地良さを知ってもらうことができます。

 

新築や引越し直後のお客にはコンシェルジュが付き、タブレットなどで立体的にコーディネートされた部屋のデザインを見てもらい、その通りに家具を一式全て購入してもらう。そういったトータルコーディネートがこれからは強いと思いますし、コミュニケーションの上手なコンシェルジュの方がいれば、人気も出るでしょう。

 

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みんな現実に疲れています。だからこそ、ディズニーという夢の国、現実とは違う世界に行きたくなる。本当にディズニーに行きたいのは大人です。子供は現実の世界で目にするもの全てが新鮮なので、どこに行っても夢の国です。イオンに行っただけで、子供は大はしゃぎです。

 

でも、大人はちょっとやそっとじゃ、はしゃぎません。現実に世界に慣れているからです。ディズニーはそんな大人に夢の時間と空間を与えています。さすがディズニー。