起業を考える時:レッドオーシャンとブルーオーシャン
起業を考えたり、マーケティングをするなら、レッドオーシャン、ブルーオーシャンという言葉を聞いたことがあるかもしれません。ビジネス展開が多く、新規参入が激しくて競争が激化している分野をレッドオーシャン、その逆がブルーオーシャンです。競合相手がいないので魅力的な市場となります。
しかし、このブルーオーシャンを開拓するのはなかなか難しいわけですね。というよりも見つからないわけです。見つかっていないからブルーなわけで。だからみんなどうするかというと、レッドオーシャンの中にブルーオーシャンを見つけようとします。
例えば、あのヒット御礼のフリクション。消えるボールペンですね。あれは見事なレッドオーシャンの中のブルーオーシャン。いや~あれはやられた。そうきたか!という感じです。
少し昔ですが、ニンテンドーのWiiもレッドオーシャンの中のブルーオーシャンですね。体を動かすことを見事にメジャー化させ、大人やお年寄りまでが遊ぶハードを作ることに成功しました。
最近はスマホのマーケットがかなり広がりました。手軽さには勝てないのですね。電車に乗っていて60歳前後の女性がスマホをいじっているので、孫の写真でも見ているのかな?って思ったら案外パズルゲームだったりします。これが結構多い。
少し前まではゲームは大人がやるものだとはあまり思われていませんでした。しかしスマホの登場でそれが変わった。例えば先ほどのように家に置いてある据え置き型のゲーム機でのパズルゲームを作るのであれば、この上なくレッドオーシャンなわけです。
それをスマホにすることで、気軽にいつでもどこでもゲームを実現。レッドオーシャンの中のブルーオーシャンはスマホの中に見つけることができます。
一巻カフェ
よく記事に書くのですが、カフェはこの上なくレッドオーシャンです。都市部に行けば駅から半径200メートル以内に数十カ所のカフェがあることも普通。田舎だってカフェはあります。そんな激化したマーケットですが、戦略次第では勝ち残っていくことができる分野が多いのです。
簡単な話で、~❌カフェにして付加価値をつけるんです。越谷レイクタウンには最近、猫カフェができました。カフェでコーヒーと世間話、というだけでなく、猫にも触れられるわけです。猫好きにはたまりません。
ブックカフェもかなり増えてきました。コーヒー片手に新作の本が読み放題。ただ、マンガは読めません。さすがにマンガは無理だよね…いや、ありました!先日、千葉ニュータウンのイオンに行った時に、ちっちゃい休憩スペースみたいなところがあったので、「ん?なんだここは?」と思ってよく見たら「くつろぎの一巻カフェ」って書いてありました。
店員さんはおらず、カフェの自動販売機が置いてあります。横には約500冊のマンガ本や絵本。ただ文字通り、置いてあるのは1巻です。続きが読みたければ本屋に行って買ってくださいね、ということなのでしょう。
これはうまい!と思いました。誰だ考えたのは!?実行したのはどこのどいつだ!?天才か!?と頭の中でツッコんでいました。
これって案外思いつかない、と思うんです。ブックカフェでもマンガはさすがにダメ。その考え方をすこしズラしたわけですね。「でも、一巻だったら?」と。私も子供の頃、友達の家で「ヒカルの碁」を1巻読んだら、翌日には新品で15巻まで爆買いした記憶があります。
存在を知らない時は購買意欲はありません。でも、一巻読んでしまえば
もう一巻の終わりw
一度ハマったら買うのです。購買意欲を開拓されてしまいます。
少しずらす、かけ算で考える、そういう見方をすれば、きっとレッドオーシャンの中にもまだまだブルーオーシャンは見つかるはずです。
とにかく掘って掘って掘りまくる。壁に当たったら頑張るのではなく、少しずらして掘る。お!何か発見♪