デートプランナー❌心理学

デートプランナー

前回記事の恋愛プランナーを少し掘り下げたのがデートプランナーです。デートは付き合っても、結婚してもするものですが、一番気を使うのは付き合う前のデートです。どちらかというと男性がリードしていかなければならない場合が多いので、センスが求められ、すてきな場所に連れて行き、1日を上手にコーディネートできると二人の距離を上手に縮めることができます。

だからこそ、デートのプランを考えることは難しい。特に恋愛の経験がない方、自信がない方ほど何をすればいいのか、どこに行けばいいのかがわかりません。そんな時に恋愛のスペシャリストにアドバイスをしてもらえると助かるわけです。

その際にはデートコースやプレゼントが大切な要素となってきます。デートプランナーは人気のデートコースを知っておくことはもちろん、なかなか人が知らないような秘密基地的なカフェやバーを知っておくと相談者に良いアドバイスができます。

プレゼントはセンスが求められます。恋愛相手との距離感によっても変わりますし、軽すぎても、重すぎてもダメ。恋愛プランナーは流行りやトレンドを知った上で、相談者から恋愛相手の情報などを聞き、適切なプレゼントを選んであげることになります。

これが一番難しいスキルですが、デートプランナーは相談者との会話の中から、相談者の性格や経験、恋愛スキルを推し量り、かつ、恋愛相手の情報をたくさん得られるように相談者にアドバイスをしなくてはいけません。

デートプランは情報戦です。一般論も大切ですが、最も大切なのは恋愛相手の好みに合わせてデートプランを練ることであって、一般的に人気なものを押し付けてもハズれる可能性があります。

ディズニーランドだったら王道かと思ったら、恋愛相手は混雑が苦手で、もっと静かなところが好きなのかもしれません。おしゃれなカフェやバーに連れて行ってあげればいいかと思えば、実はアウトドア派かもしれません。

一方で、恋愛相手を知り、相手にうまく合わせたプランを立てられたとしても、それが自分とも合うのかを考えなくてはいけません。恋愛相手は自分に合わせてくれたことに感謝しつつも、合わせすぎているんじゃないか、と心配していたりもします。この辺はバランスが難しい。でも、それがデートプランナーの腕の見せ所です。

心理学が役に立つ

つまり、デートプランナーとはいかに世の中のトレンドと人の心を読むことができるか、ということになります。トレンドを知らないとセンスあるアドバイスをすることはできませんし、人の価値観は様々なので、押し付けてしまっても相談者も恋愛相手も疲れてしまう。

人の心は読むのが難しい。でもだからこそ相手をよく見て、何をどう提案してあげるか考え抜くことにデートプランナーの本質があります。大学で心理学を専攻したり、社会人になってから心理学を勉強する人が増えていますが、いかに需要が増えているかということをあらわしています。

AI化が進み、業務の効率化、縮小化が進む中、人間の心のカウンセリングや、人を元気づけるための仕掛け作りやイベント立ち上げ、そして今回トピックであげた恋愛など、コミュニケーションの点において悩む人が多い中、解決方法を探る分野は今後、どんどん広がっていく分野であり、マーケットとなります。

そんな時代に心理学を学んでおくことは、恋愛プランナー、デートプランナーのみならず、様々な仕事で役に立つスキルとなっていくでしょう。

本当にAI化が進めばドラえもんのように本物の人間のように話し、心を癒したり、元気づけてくれる存在が出てくるかもしれませんが、それがいつの時代になるのかはわかりません。

現時点でAI化、ロボット化しながらも、ロボットにとって一番難しいことの一つとされるのは、人間との心を通じたやり取りや会話です。ロボットに難しいのであれば、当分はまだ、人間の仕事だと思います。

デートプランナー的要素

恋愛プランナーやデートプランナーを仕事とする考え方を伝えてきました。ただ興味があったとしても、それを必ずしも職業にしてくてもいいのです。本業にしようとするとマネタイズや広告などで別のスキルも必要になってきます。

でも、例えばバーテンダーのお兄さんがここまで述べてきたようなデートプランナーのスキルを持っていれば、「恋愛の相談ができるバーテンのお兄さん」という少し長い名前の肩書きができます。信頼度バツグンです。

宝飾店の店員さんがデートプランナーのスキルを持っていれば、若い女性におすすめの指輪やネックレスなどのプレゼントを提案しながら、同時にプレゼントを渡すまでのおすすめデートプラン、デートコース、プレゼントを渡す際の絶好のロケーションまで含めた提案をすることができます。

宝飾店に個別ブースを用意し、プレゼントとデートコースまで提案します。デートがうまくいき、カップルになったら、いずれは結婚プランにつながり、その際の結婚指輪を選ぶところまで行けば、宝飾店としての原点の仕事にまで戻ります。

様々な付加価値を提案することがこれからの何よりのトレンドです。デートプランナーとしてのスキルと、そこで学んできた心理学のスキルが、それを専門とする場合でも、専門を別に持った場合でも、人の役に立つ、ひいては社会の役に立つスキルとなります。

さあ、みんな。デートをしよう♪