市川中の英語選択問題、中受験のレベルの高さに驚愕!
昨年、市川中の中受験で英語選択が入ることがニュース記事になりました。中受験で英語を導入する学校は毎年増えていて、英語の力を持った子供が欲しい学校側の意図が伺えます。
理科や社会を受ける代わりに英語を受ければ良いというところが多いので、受験をする側としてはラク、という考え方もできます。しかし、その分求められる英語力は大きいもので、例えば市川中の英語のレベルは、英検の2級〜準1級に相当します。
小学生のうちにそれだけの英語力をつけるのは並大抵のことではありません。さすが、トップ校に求められる学力は高度なものとなっています。
市川中の過去の英語問題で出てきた単語やフレーズには、
inquisitive
entropy
cheek sunked in
slant
paperd(動詞)
a book of matches
suit yourself
optical ilusion
acre
overland
every tree and hill
など、なかなか見慣れない単語が並びます。受験者は時間が限られている中で、これらの単語を含む長文の要旨をつかみ、問題に答えていかなくてはいけません。この対策が難しいのです。
過去問(赤本)を見ても、解説が載っていないものが多く、訳がないので、知らない単語は調べなくてはいけませんし、誰かに教えてもらわないと文意をつかむことができないかもしれないのです。
正直、日本語でもかなり堅苦しく、難解な内容です。例えば「宇宙はどうやって創造されたのか」といった内容で、哲学者の考え方や、ビッグバン理論など、大人が読むのに苦しむレベルです。それを小学6年生が英語で解いていくのですから大変ですね。
ただ、満点をとらないと合格できないわけではないのですから、英語を読む習慣を身につけて、大意をつかむ練習をしていれば得点率を上げることはできます。これは英検やTOEIC、センター入試やその他の試験でも必須の読み取り能力なので、小学生の時から練習しておいて損はありません。
英語とプログラミングは習い事ランキングでも上位に位置し、かつ学校や将来に役に立つ可能性が高いものなので、子供が没頭できるのであればどんどん学んでいくと良いと思います。
高度な仕事になるほど、英語で論文や英字新聞を読むなど読解能力が求められる場面は増えますし、英語のライティングが得意であれば、英語ブログを世界に向けて発信したりすることもできます。
英語で話すことが得意ならば、動画発信をしたり、ビジネス交渉で活躍できたりと仕事の視野を広げることができます。
試験で高い英語力を求められる学校に入学できれば、英語のカリキュラムは充実していますし、ネイティブの先生とコミュニケーションを取れる機会は増え、留学できるチャンスも広がります。
中高一貫であれば高校受験がないので、公立高校を受ける受験生が5科の勉強に苦労している頃、1〜3月くらいの間に短期で海外留学を経験することもできます。日本はシンガポールなどと違い、日常で英会話を使う機会はあまりないので、英語に触れる機会を自分で作りだすしかありません。子供、学生にとっては、学校が最大の英語環境となってきます。
利用できるものは、最大限利用する。大人になってから英語力をつけようとすると、高い授業料を払って英会話教室に通ったり、仕事以外に勉強の時間を取らなくてはいけない、など苦労が多い。
子供のうちに英語環境の整った学校で英語力がつけられるのであれば、最高ですよね!