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教育・習い事・就職・転職・起業・旅行、などをテーマに仕事を趣味にする方法を考え、実践し、公開していきます。

「2030年教師の仕事はこう変わる」(西川純著)を読んで考えたこと

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「教師は教える仕事が仕事じゃなくなる」

 

 

これは時代の流れを考えると全くその通りであると思います。集団で教えることは効率が悪く、タブレットでのアプリ学習やYou Tubeの動画配信で学んだ方が各生徒の理解度に合わせて進められるので効率が良いですよね。

 

以前にもブログで紹介したタブレットの AI学習アプリ「Qubena(キュビナ)」などAI、ビッグデータを活用した教材もありますし、今後は今まで以上にゲーム感覚でまなべるアプリが登場してきます。

 

そうなると、例えば英語の例文の並び替えや暗唱ができると呪文が唱えられて敵に攻撃できたり、大河ドラマを見て歴史や地理などを覚えるなど、勉強❌エンタメアプリの組み合わせを使うことで、子供がほうっておいても勉強してしまうような状況が生まれてきます。

 

学校の授業は、生徒各々が家庭でタブレットで学習したことについてアクティブラーニングという形で話し合いをするような場になることが好ましく、先生はディスカッションの補佐役、まとめ役になればいい。

 

そのような能力はどの企業に就職しても必要な能力です。教育は現場で必要とされている能力を養うことを第一目的とすべきであり、子供が「因数分解なんて社会に出てから何の役に立つの?」と質問されているような現状は変えるべきです。

 

英語学習は賞味期限が迫っていると感じています。食べごろは今からせいぜい10年後くらいまで(2030年)で、それ以降は翻訳機能の向上で、英語学習の需要は減っていきます。

 

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なくなることはありません。翻訳機能が向上しても、英語がほぼネイティブ並みに話せる力があれば会話力にも説得力が出るでしょうし、(英語ネイティブの相手には特に)家族に外国人がいるのであれば、自然と英語が話せるようになり、翻訳を使わずして英語でコミュニケーションをとるはずです。

 

翻訳機能が向上しても、大人数での会議などでは複数人が同時に話すこともあるため、機械翻訳では対応しきれない場面もあるはずです。いくつかの場面ではやはり英語による人間同士の直接コミュニケーションが必要な場面は生まれてくると考えられます。

 

しかし、現行のような全国民が英語を話せるようになるための教育システムはいずれ変更を迫られるのではないでしょうか。東京オリンピックも控えており、入試制度も変わります。しかし、それは2020年の前後までのことで、2030年以降は英語を一定レベルまで昇華させる必要があるのは一握りの人たちだけで十分です。

 

英語学習によるコストはかなり大きいのです。それは英会話教室にかけるお金だけではなく、英語能力習得にかける時間の方がはるかに大きい。その時間があるのであれば、自分の仕事の専門性に関わる分野に時間を投資をした方が賢い選択と言えます。

 

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子供に一番必要な能力は「論理的思考能力」です。それは自分には何の能力が必要なのか、それがなぜ必要なのか、どうすればその能力を最速・最短で身につけることができるのかを調べ、考え抜く能力です。

 

インターネットが発達した今、投資すべきたくさんのビジネスが生まれています。その中でどこに時間とお金と能力開発に投資をしていくべきなのか。自分なりの答えを導き出していける人が、これからの社会で活躍できる人材です。

 

学校は、そんな人材を育成できる環境であるべきです。今のシステムでは無理です。学校は変わらなくてはいけませんし、変わらざるをえない状況になっていきますね。