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「武器としての経済学」(大前研一著)を読んで(2)

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前回の続きです。

 

・「観光」

 

 

都市部に行くと、本当に外国人の方が多い。浅草、六本木あたりは特に多い。この観光特需を活用しない手はないわけです。著書の大前研一さんは、観光地を点で捉えるのではなく、線で捉えるべきだと述べています。

 

 

ドイツのロマンティック街道みたいなイメージでしょうか。ローテンブルクやノイシュバンシュタインのあるフュッセンなどをそれぞれ点で考えるのではなく、ロマンティック街道という線で考えると、観光客にメリットが大きい。だって、観光客としては効率よく、思い出に残る場所をたくさん訪れたいわけですから。

 

 

観光産業の規模は大きく、日本は観光資源を多く持っているのですから、これを経済の起爆剤としたいところです。シェエコノミーが加速し、自分の家をエアアンドビーの宿泊先として提供しているところも増えています。

 

 

外国人の方としては、普通のホテルに泊まるよりも、江戸情緒あふれる古民家のような家に泊まってみたいと考える方も多い。観光とシェエコノミーは効率的かつ効果的な組み合わせです。

 

 

だからこそ、Wi-Fi環境や、翻訳機能の向上が欠かせなくなってきます。日本は安全で快適だというイメージを持ってもらうには、観光インフラが欠かせません。優先順位で言えば、日本人の語学習得はその次くらいです。翻訳機能が向上すれば、外国人の方が地方に行ってもあまり困ることはありません。

 

 

都市部であれば、外国人の数が圧倒的に多いため、語学が堪能な日本人が英語で直接ガイドができる需要もメリットも大きいと思います。ただ、それでも翻訳機能が向上すれば観光の上でほとんどの問題は解決します。

 

 

それよりも、日本人が多くの観光地を実際に自分の足で回り、どこが外国人に喜んでもらえるかを体験しておくほうが大切です。また、日本の歴史や地理などをしっかり勉強し、外国人の方に日本を語れるような素地を養っておく方が優先順位は高いのではないでしょうか。

 

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武士や侍、新撰組などについて日本人が語り、観光客はそれぞれのコスチュームを着て、浅草などを中心に江戸の街並みが残る場所で、記念撮影ができる。実際、浅草などに行くと、浴衣などの貸し出しをしているところも増えてきています。それを侍や忍者といったところに拡張していくんです。

 

 

もはや、ただ観光地を回るだけでは外国の方々を満足させることはできません。ジャパンネイティブの私たちが日本を良く学び、伝える技術を身につけ(必ずしも英語ではありません)、外国人に古き良き日本を体験してもらう。

 

 

それこそが、価値を与えるということだと思います。著者の大前研一さんは「通訳案内士」の国家資格を取り、2500人もの外国人をガイドしたことがあるそうです。その上、車とバイクで日本中を回っている。

 

 

そういった行動力と経験がある方であれば、外国人がどうすれば喜んでくれるかが自然とわかるようになのではないか、と思います。