kazu-tabi

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迷路の攻略:入り口、出口、分岐点と読書

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迷路ってどうやって進みますか?

 

普通は入り口から入ります。そこから勘を頼りに進むのですが、たいてい自分の勘ではうまくいきません。行き止まりになって、引き返し、「あ、この道は違うんだな」と理解して、別の道を探します。

 

これは時間がかかりますが、自分の経験値になっていきますよね。これを繰り返していけば、迷路の出口にたどり着けるようになっています。

 

子供の場合は、出口までの道のりは単純です。さすがに一発ではないかもしれませんが、数回間違えて経験を積むことであっという間に出口にたどり着きます。

 

これが大人になってくるとより複雑になってくるのです。ただ、いろいろな迷路を経験してきているので、ある程度はクリアすることができます。しかし、大人の中には、他の大人よりも早く、かつ賢く迷路をクリアする大人もいるのです。

 

早く賢く迷路をクリアするのはどんな人なのでしょうか?実はみんなと能力はさして変わりません。ただ、賢い道具と考え方を持っています。道具とは「攻略マップ」です。

 

ずるいですよね。攻略マップさえ持っていれば、迷路の途中で迷うこともなければ、落とし穴に落ちることもなくゴールまでスムーズにたどり着くことができます。

 

攻略マップとは、私たちの生活でいうです。本を読めば、過去に多くを経験した人から、迷路の攻略法を教えてもらい、最短の道を歩むことができるんです。こんなに便利なものはありません。

 

では、そんなに便利なものがあるのに、なぜ読まない人がいるのか?

 

面倒くさいんですよね。攻略マップ、つまり本を読むのが面倒くさくて、自分の勘を頼りに歩いて行ってしまう。だから人より多くの壁に当たったり、どうすればいいのかわからなくなってしまったりする。

 

ただ、中には自分の勘で進める人もまれにいます。ご本人に直接会って話を聞いたことがあるわけではありませんが、イチローのような類い稀ない才能をお持ちの方の場合は、本を読むのではなく、我流を生み出したのではないかと思います。

 

しかし、99%の人はそんな才能や勘は持っていません。自分の足で歩きながらも、本をしっかり読んでいる人が、複雑な迷路をクリアしていけるのです。

 

しかし、本をしっかり読む人の中でも、早く出口にたどり着ける人とそうでない人がいます。

 

スムーズに出口にたどり着ける人は、一度、出口から入り口に進んでみた人なんです。入り口から出口まで進もうとすると、攻略マップを持ってしても、多少は道に迷ったり、壁に当たったりします。

 

入り口から出口までの道筋、道のりのパターンは何百、何千、何万通りもあります。しかし、出口から入り口までの道のりは1通りだけです。これを知っておけば、入り口から出口に向かう時も、その道だけを進んで、迷わずどこにもぶつからず、自分の信じた道(すでに知っている)だけを進めるんです。

 

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なんてずるいんでしょう。テストを受ける前からテストの問題を知っているのと同じことです。しかし、現実社会では、このゴールから逆算してスタートを切れる賢い(ずるい)人間が生き残っているんです。

 

そして、迷路を攻略する上で考えなくてはいけない最も肝心なことがあります。それは、私たちが生活する現実の迷路では、出口が一つではない、ということです。

 

生まれてから大学に入学するくらいまでは、迷路の出口は一つなんです。ただ、本を読んで、勉強して、進み続ければ、誰が決めたのかも知らないたった一つの出口に進めばよかった。

 

でも、社会人になるとそうではありません。世の中には幾つもの出口があります。むしろ、自分で出口を決めることができるんです。そんなバカな。

 

自分で出口が決められる迷路なんて。そんな都合のよい迷路があるのか?あります。それがホンモノの人生です。

 

自分で設定した出口をどんなものにするのか。それも自分で選んでいくのです。お金がたくさんもらえる出口、多くの人と交流できる出口、刺激や興奮が多い出口、安定や安らぎの多い出口、人によって望む出口は異なり、そこまでどうやって進むのかも自分で決められるんです。

 

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そう、人生は自分で好き勝手に決められるんです。もし自分が人に決められた人生を歩んでいると思ったら、それは違います。そういう人生を自分で決めてきただけにすぎません。

 

生まれる環境によって迷路の進み方も変わります。人より出口から遠いと感じて、不平等を感じるかもしれません。子供の頃で言えば、友達よりも勉強ができない、スポーツができない、友達が少ない。そんな悩みを抱えるでしょう。

 

でも、それはどこの誰かもわから合い誰かが勝手に決めた出口に向かって、みんな一緒に進んでいるからそうなるんです。

 

年齢が進むにつれて、迷路の攻略の選択肢は増えます。むしろ、出口を自分で決められるようになるんです。みんな、同じところに出口を設定します。でも、自分がそれを望まないのであれば、自分だけが選ぶ出口を決めましょう。人と違う出口を目指すんです。

 

最後に。

 

ここまで出口までの進み方を書いてきましたが、本当は出口なんてありません。誰かが決めて出口なのか、自分で決めた出口なのかは人次第ですが、その出口に着いた途端に、また次の出口を決めることになります。

 

それは出口ではありません。ただの分岐点なんです。出口だと決めていたのに、たどり着いてみれば、ただの分岐点なのです。「あんなに頑張ったのにこんなもの?」って思ったりするものです。

 

大学受験だってそうですよね。一生懸命、迷路をクリアして出口のつもりで走っていたのに、届いてみれば、実はただの分岐点なんです。そこからまた別の分岐点に向かって進むだけです。

 

人生に勝者と敗者がいるかはわかりませんが、金持ちになる、名声を手に入れる、そんなゴールに人によってたどり着ける人もいれば、たどり着けずに、仕方なく別のゴールを設定する人もいるでしょう。

 

しかし、人生の勝者と呼べる人がいるとしたら、それは迷路そのものを楽しめる人ではないでしょうか。出口に着くまでにどんな経験ができたのか。どんな景色を楽しめたのか。どんな人で出会ってきたのか。一人でいた時。誰かといた時。楽しかった時、辛かった時。いろいろあれど、分岐点に至った時に、今までを振り返って、「人と違ったかもしれない。でも、良い道だった。さあ、この先は?」とワクワクできる人生が最高だと思います。

 

ドラクエを買う人でエンディングを迎えることが楽しみで買う人はあまりいません。冒険そのもの、レベルアップそのものを楽しみたい。ただ、それだけです。