時間の因数分解〜60歳以降〜
60歳以降に関しては、人それぞれ…でしょうか。
将来的には100年ライフになり、60歳以降も働く方が増えます。そうなった場合は、スキルの習得や複業を続けることも必要になってくるでしょう。
今の時代と違い、数十年後にはあらゆる仕事がなくなり、収入は不安定になるのが当たり前となっていきます。
一方で転職、起業、複業の自由が広がり、リスクヘッジ(危機回避)をすることもできるようにもなっていく。
そうなれば、自然と働く期間も伸びていきます。70,80歳になっても働いている人が多くなっていきます。
ただその年齢層になってから負荷の大きい肉体労働をすることは厳しいので、若い人やロボットが活躍してくれるようになります。むしろロボットを操作する側の労働となっていくのではないでしょうか。
ですが、今の時点(2020年より前で)で60歳を過ぎているならば、仕事の第一線から退き、貯金もたまっていて、年金も一定額もらえる世代です。
望まないのであれば、新しく仕事をする必要はないでしょう。趣味を楽しんだり、家族や友人と楽しく過ごすことが一番の幸せになる人が多いのではないでしょうか。
時代によって、条件は変わります。今の高年齢世代と、将来の高年齢世代は大きく違ってくるので、そのあたりを考えながら、ライフプランを練っていけば良いと思います。
時間の因数分解をしてみて
各世代を因数分解し、これからの100年ライフに何をしていったら良いのかを考え、書いてみました。
とにかくこれからは変化の多い時代です。今までの考えや仕組みが時代に合わなければ、どんどん淘汰され、新しい波に飲み込まれます。
特に今の子供たちを取りまく教育環境はあまりにも古いと感じます。個性が重んじられていくこれからの時代に、教師が一人でクラス数十人を教えていくことは、非効率です。
特に都市部では中受験組が増え、学校の授業よりもはるか先の内容を先取り学習するために塾に行かせる親がどんどん増えています。
学校の知識詰め込み授業はすべてタブレットの動画授業やキュビナをはじめとする人工知能内蔵型学習アプリで生徒ごとの個性、能力、関心に沿った内容で進めるべきです。
動画授業なら、わからないところがあれば、巻き戻して、繰り返し一流教師の授業を見て、理解することができます。それでも分からなければ、先生に個別で聞くようにすればいいだけです。
ただ、集団授業がなくなるわけではありません。得た知識を使うためにディスカッション形式の授業を行うことでアウトプットの練習になります。それは個別や家庭学習ではできないことです。
知識習得が効率的、個別的、そしてアウトプット的に体得できれば、あとは新しいアプリやホームページを自分で作ったり、好きな音楽を作曲してみたり、好きなイラストを描いてみたり、外国語や翻訳を使って世界の人たちとスカイプコミュニケーションをして、異文化理解を深めたりといった、マルチアウトプット型の学習が可能になっていきます。
それと、学生時代までに職場体験がなさすぎます。少しずつ増えていますが、本当に少しずつです。小学生なら週に1度、中学生なら1、2年次に夏休み期間などを利用して1~2か月の長期インターン、高校、大学はさらに長期のインターンを使い、勉強しながら働くという形にしていくべきではないでしょうか。
大卒まで22年間、勉強だけして全く働いたことがないのに、就職した途端に勉強がなくなり、働くだけの日々。ギャップ激しすぎです…。
大人は働きすぎです。残業している時間があるなら、業務効率化のための本でも読んで勉強会でもやった方がいいんじゃないか、と思います。
100年ライフで寿命が伸びていく。それならば、漠然と100年を生きるのではなく、それぞれの世代、年齢でやりたいこと、やるべきことを計画し、人生設計をしっかり立てて航海をしていかなくては、いつか後悔…します。
しかも、今までにない方法で。新しいテクノロジーがどんどん生まれ、誰も答えを持っていない時代に突入です。自分で考え、オリジナルに幸せになっていく方法を実践していける人が、後悔しない人生を歩めるのだと思います。
社会の新陳代謝が起きている中、それぞれの世代が何をしていけばいいのか。それぞれの世代を取り巻く環境がどう変わっていくべきか、どうあるべきかを考えていく時です。
「勉強と研究の違い。勉強は、誰かが作った教科書で学ぶこと。研究とは自分で教科書を作ること。」筑波大学学長補佐の落合陽一氏の言葉です。
社会と時代を勉強し、自分の好き、得意、やりたいことに落とし込んで、深めていく。今は、そんな研究の時代に入っているのではないでしょうか。
では!