ストレスは10%以内に
仕事をしていても、趣味をしていても、大なり小なりストレスを感じることはあります。一方で、何かに没頭していると、自分でも驚くほどの集中力を発揮することがありますが、一息ついた時、終わった時にはとてもない疲労感、エネルギー消費をしています。
私にとって、ストレスは百害あって一利あり程度です。ほぼ敵です。仕事でいうならば、ストレスを感じると仕事のモチベーション、能率、生産性、全てが落ちます。
感覚の話ですが、5%くらいのストレスならいいんです。
インターネットのスピードが遅ければ、ストレス値1%、ランチの時に、嫌いな上司と15分くらいの世間話をしたら、ストレス値5%、嫌いな上司やその他十数人の人の前でプレゼンをするのは、ストレス値30%、嫌いな上司に怒鳴られ説教が1時間続いたら、ストレス値70%です。
インターネットが遅いことや、嫌いな上司とのランチはストレス値がそこまで高くないので、継続的、日常的でもなんとか耐えられます。
しかし、プレゼンや説教などのストレス値が高いことが日常的に起こってくると、もう耐えられません。仕事終わりに酒に溺れたり、爆食いをしたりするなど、不健康なストレス発散方法をとったり、場合によっては仕事をやめてしまう可能性もあるでしょう。
人によって、ストレス要因は様々です。中には数十人を前にしてのプレゼンが全くストレスにならない人もいるはずです。
大切なことは、自分にとって何がストレスとなり、値はどれくらいで、ストレス値に対してどう対応するのか、ということです。
10%未満なら、大きい障害にはならないでしょう。しかし、20~30%以上が継続的に続くようなら、今の環境を変えたほうがいい。自分の我慢や対人スキルなどが足りないのではなく、環境が悪いのです。
そんな環境に長く身を置いていると、仕事の生産性も上がらず、不健康に、そして不幸になっていきます。しかも、徐々に変わっていくので、自分でも気づきづらい。
一方でエネルギー消費は、ストレスと種類が違います。ストレスはたまればたまるほど日々蓄積されていきますが、エネルギー消費は寝てしまえば全回復です。
仕事が楽しくて、没頭する。パソコンの前に数時間座って作業する、あるいは商談やプレゼン、営業など、対人のコミュニケーションを取る。
これがストレスではなく、没頭によるエネルギー消費ならば、夜寝てしまえばもうリセットなのです。
これは大変そうに見えて、実はストレス値はあまり高くありません。このような場合、仕事をやめてしまうというようなケースには至らないでしょう。
人によって、何にストレスがかかるかはバラバラです。それまでの経験を洗い出し、自分にとっての大きいストレス要因がなんなのかを見つけ、対策をしなくてはいけません。
以前、記事で書いた「ガマン」と似ていています。人生で成功している人や、幸せを強く感じている人も、少しのガマン、ストレスがあるはずですが、数値でいうなら、10%未満のは人が多いのではないでしょうか。
それ以外の90%の中に、夢中、没頭、エネルギー消費が含まれているんです。スポーツに没頭すれば疲れます。でも、それは快適な疲労感であり、不健康になるどころか、若く健康的になっていきます。
ストレスが多くかかってきたら、上手に逃げなくてはいけません。もし上司が原因なら、上司の上司に相談する。部署異動を願い出る。いっそのこと転職する。
自分の健康と幸せがかかっているんです。ストレスに体を蝕まれるわけにはいきません。
逃げる、が勝ち。逃げる、に価値。です。
では!