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ちきりん著「マーケット感覚を身につけよう」を読んで考えたこと

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一生ひとつの専門性は無理

 

 

ちきりんさんの言う通り、AI時代にひとつの専門で生きて行くのは確かに大変かもしれません。それを実感されているのは、ビジネスの最前線で活躍されている方々ではないでしょうか。

 

ひとつの会社で長く働いており、ひとつの会社の最適化ばかりしてきた人は、倒産や事業縮小、合併などが起きた時に、新しい環境に対応することができません。

 

ただ、会社員でありながらも、自分の会社に寄りかかるばかりではなく、世の中のマーケットに目を向け、どんなビジネスに投資をして行くべきかと言う目線を持ち、誰かに知られずともしっかり行動をしてきた人は、いざという時に強い。

 

以前、新井紀子さん著「AI vs 教科書の読めない子供たち」についての記事でも触れましたが、これから20年でAIの世界恐慌が起きるとされています。AIに仕事を奪われ、社会に失業者が溢れていくのです。

 

そんな時代に身につけるべきスキルは、英語でも、プログラミングでもなく、マーケット感覚です。誰にどんな欲求があり、その欲求を満たすためにどんなスキルが必要なのか。そのスキルを自分は持っているのか。持っていないなら、どうするか。自分で取得する、あるいはスキルを持っている人を雇ったり、外注をすることもできる。

 

確かにその中のスキルのひとつに、英語やプログラミングは入るかもしれません。「今の段階」であれば、それが直接的に仕事に役たつ(役立っている)かもしれません。

 

しかし、機械翻訳のレベルは日々、向上しています。プログラミングのスキルがなくとも、ホームページを作れるようになってきていますし、ゆくゆくはプログラミングスキルがなくとも、アイデアと少額の資金さえあれば、アプリやソフトが作れるようにもなっていくようになるでしょう。

 

今あるスキルが日々、不要となっていく時代です。落合陽一さんや、堀江貴文さんたちのような超マルチタレントの方々は例外ですが、スキルひとつのみの人は、これからどんどん淘汰されてしまいます。

 

必要なのは、マーケット感覚、そして、伸びている分野に素早く移行し、必要なスキルを効率、情熱の視点を持って、素早く得られる能力です。

 

そういう意味では、やはり東大生は頭が良い集団であり、社会で活躍しやすいと言えます。少なくとも、入試に必要な知識を、限られた時間の中で効率よく優先順位を踏まえて学んでいかなくては、東大合格はできないからです。

 

ただ、東大生のほとんどは、東大合格に向けた最短の道のりを学べる開成、灘、麻布や専門の塾に通い、合格します。それは、自分で考えて、というよりも、人に教わっている部分が強い。

 

つまり、本当の意味では、独学で東大合格のようなパターンが、生粋の頭の良さ、であり、自分の教科書をつくることができるような存在です。メディアアーティストの落合陽一さんも、「研究とは自分で教科書をつくること」だとおっしゃっていました。

 

マーケット感覚をつかむ、というのはある意味で研究です。人にならって勉強するのは中学生までです。高校以上になったら、自分で研究し、どのビジネスに投資をしていくかを常に考えておかなくては、AI時代を乗り切ることはできないのではないでしょうか。

 

わかりやすいテーマはすでに世の中に浸透しつつあります。AI、ロボット、Iot、ドローン、3Dプリンター、ドローン、シェアエコノミー、仮想通貨、…など。ただ、これらを研究していくのは容易ではありませんし、すでに多くの研究者や企業が参入しているので、個人や中小企業では絶対に勝てません。あとはニッチなスキマ産業を見つけていくことだけです。

 

例えばですが、これらの最先端テーマに、日本古来の歴史や文化をかけてあげればいい。シェエコノミー❌観光などはその典型例です。

 

Airbnbなどは今やニュースやCM、どのビジネス書にも書いてるくらいメジャーになりつつあるのですから、これを生かして、自分の家を宿泊場所として提供したり、シェアハウスのような場所に目をつけ、外国人の宿泊先として斡旋したり、古民家的な家を探して、時代や歴史を感じるような場所に外国人の方々を招待すれば、人気が出て、口コミが広がるかもしれません。

 

新しいビジネステーマに、すでに持っているスキルや、培ってきた資源をかけてあげたり、新しいスキルを取得して、ビジネスに活かすこともできます。

 

ただ、むやみやたらにビジネスやスキルを組み合わせればいいわけではなく、今の時代に、どこの誰に、何が価値を生むのかを考える。そして、それを誰よりも早く行動に移すことが、ビジネス成功の鍵となると思います。

 

行動あるのみ!