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2度退職し、今だ同じ職場にいる看護師の母~資格と専門性~

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母は私が小学生の時から、同じ病院で看護師をしています。田舎で大きな病院ではありません。

 

 

 

だからなのか、母が特別なのか。どことなく母から感じる、あふれるヒマ感

 

 

 

昔、ドラマ「ナースのお仕事」など、医療、病院関係のドラマを見ていて、医者のみならず、看護師もとても大変な仕事だというイメージがありました。

 

 

 

 

実際、看護師の仕事をするのは大変なのでしょう。患者さんのお世話、管理をし、医者とのコミュニケーション、時には深夜の当直など数えればキリがありません。

 

 

 

 

なのになぜ、母は看護師なのにヒマなのか。

 

 

ある日、家のテーブルに雑誌「テレビジョン」がおいてあったので、「こういうの見るの好きだよね~?」と母に言ったら、「病院でずっと見てるの。ヒマつぶしに」と言っていましたし、昼休みが2時間あり、ずっと寝てるそうです。

 

 

 

…まじか。

 

 

とお思いました。

 

 

私は以前、塾で働いていた時、ランチ休憩が15分でした。別の塾では、塾長が深夜から朝まで働き、塾に泊まることもあると聞きました。美容師である妻は、前の職場で昼にご飯を食べる時間すらなく働いていました。

 

 

 

なのに、母は朝8時半に出勤し(職場まで車で5分)、昼休憩2時間、夕方は5時半に終わる。それでいて、給料やボーナスはかなり恵まれている(はず)。

 

 

 

まず、看護師という専門を持っていることが大きい。立派な資格であり、これを持っていることで安定した職場環境が保証されます。

 

 

 

一般的な会社とは違い、病院は倒産や合併などのリスクは低く、リストラなんてほとんど聞いたことがありません。

 

 

 

社会的にも看護師不足が深刻な問題であり、資格と経験のある看護師はとても重宝されるんですね。

 

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そして、母の場合ですが、「地方の個人医院」なのです。これが何よりも大きい。規模の大きい病院ではなく、入院などがないため、夜遅い勤務もない。

 

 

 

 

しかも、母は昔からずっと看護師をしており、勤めている医院で一番のベテラン先輩看護師です。経験も豊富なので、後輩に指導をするような立場にあります。

 

 

 

 

昔、母は私を産んだことで病院を退職したことがあります。しかし、私が小学生の高学年くらいになった頃、病院から「またウチで働いて欲しい」というオファーがあり、再度勤めることになりました。

 

 

 

 

数十年が経ち、還暦に近づいた母は再度、退職しますが、病院側が、「いや、もう一度!」といった要望をしてきたようで、また就職してしまったんです。一度、退職金ももらっているのに。

 

 

 

母にとって看護師が好きな仕事かどうか、はわかりませんが、少なくとも「専門性があり、得意な仕事」ではあるはずです。

 

 

 

 

AI時代の今、どんどん仕事が減り、一方で少子高齢化の中、平均寿命が100歳になると言われている中、キャリアプランをどう立てるか。戦略的に捉え、自分のスキルとキャリアを考える必要があります。

 

 

 

学生はみな苦労してでも、どんなに学費が高くても大学に行こうとしますが、それよりも専門学校に行き、資格を取って専門の仕事をすることも、一つのストラテジー(戦略)だと思います。

 

 

 

大学を出ていても、専門性のある給料の良いところで勤めることはなかなか大変ですが、もし看護師などの専門性のある資格を持っていれば、都会でも、地方でも、転職先には恵まれますから。

 

 

 

 

私は30代ですが、母と違い、いくつかの仕事を経験してきました。まだまだ変化は続くと思っていますし、私はそうやって生きていくんだろうな、と。

 

 

 

しかし、時々、母が羨ましく感じる時があります。ずっと同じ仕事をしてきて、安定し、一定収入のある仕事。

 

 

 

「昼休み、2時間あっても、ヒマなだけ」

(母、心の俳句)

 

 

 

 

あー、うらやまし、、、。