得意を伸ばす・理論武装が最強その2
・理論武装
得意なことを伸ばす。その次は、「なぜそれをやるのか?」を説明する能力が必要になります。
これからのAI時代に必要な能力は、マーケティング能力です。誰が何を欲しがっているのか。その欲求を満たしてあげるために、具体的にどんな商品やサービスを提供し、どんな方法を使うのか。
ビジネスの本質は全てそこです。今までは組織や会社で役割を分担し、かつ型が出来上がっていたので、今までと同じやり方でも通じました。
しかし、インターネット、AI網が広がる今は、個人が力を持ち始めています。事務・作業系統は機械とAIがやってくれるようになり、仕事が減り続けます。
対人営業や企画、全体のグランドデザインといった仕事が世の中に求められているのです。そうなった時に強いのは、マーケット能力、投資能力、そして、なぜそれをやるのかを考え、人を説得する、理論武装です。
理論武装というと、ワンピースの覇気に出てくる武装色みたいですね。あの体が強化される能力。ワンピースは海賊の世界の話ですが、現実世界でも生き残るためには、脳の中の論理的思考能力を鍛える必要があります。
と言っても、そんなに難しいことはありません。ただ、自分のやりたいことを、情熱を持って伝えればいいだけです。
やりたいことであれば、情熱を持って伝えられるはずです。例えば、お母さんが家族でドイツに旅行に行きたい!と考えれば、家族に提案します。
でも、お父さんと子供達は、沖縄が良いと言う。さあ、どうするか。
・あきらめて沖縄に行く
・ドイツ行きを説得する
の2選。
諦めるのはカンタンです。説得する方が大変です。大変ですが、言ってみる価値はあります。あとは伝え方です。
だだをこねて、「ぜったいフランス!フランス!」と子供のように騒ぐのか。
あるいはドイツの魅力を上手に伝えるのか。ドイツの素敵な街並みやクリスマスマーケットの様子をネットで探し、写真や動画でプレゼンします。
クリスマーケットに売られている素敵な木組みの人形やおもちゃなどを見て、子供の心はつかめます。
あとはお父さんです。お父さんが心配しているのは費用と不安です。ドイツに行くには、航空チケットが高くつきます。
したがって、費用を2対1でお母さんが多く払うこととしました。最後が海外への不安です。特にハワイのように母国語が英語なら、つたない英語でもなんとかなりそうです。
でも、ドイツならば基本はドイツ語なのでは?事前のホテル予約など含め、ドイツ語ができないと大変なのでは?と不安が大きい。
そこでお母さんはネットと書籍でたくさん調べました。まず、ホテルや交通などは、おおよそ英語が通じるようです。予約もネットでカンタン。サイトは日本語です。
最近は翻訳機が進化していて、ドイツ語も対応のものがあります。買うと高いですが、レンタルもあり、1日800円、7日でも5600円です。これでいざというときも安心です。
さあ!いざ!
…ということになります。ここまできたら、きっと旅行先は今回ドイツとなるでしょう。
なぜ説得ができたのかを考えると、まずはお母さんの情熱があったから。やりたい熱量があるから、一生懸命、提案します。
そして、ゴールまでの道のりにある課題を克服するためにどうすればいいのかを調べ、プレゼンします。
しっかり相手の立場にも立ってプレゼンしたことも大きな勝因です。お母さんが行きたいだけではなく、小さな子供たちにはクリスマスマーケットの木組みの人形やおもちゃが好きそう、と子供のニーズを満たしてあげる。
お父さんが心配している、費用や不安の部分を、どう解決するのかもプレゼンする。
そう、世の中はすべてプレゼンです。人の欲求と不安を見抜き、調べ、自分の意見を論理的に伝え、話し合い、説得する。
それがこれからのAI時代を生き抜く上で最も必要な能力です。
子供の頃は、①「情熱」、②「解決方法の発見」、③「論理的思考能力」のうち、②と③が圧倒的にかけています。
~に行きたい!~が欲しい!と訴えてくるのですが、「なぜ?」と聞くと、「なんとなく」です。
なんとなく、では誰も説得できません。カンタンでもいいから、理由を伝える習慣が身につけば、ぐっと大人になります。
子供同士でばかりつるんでいると、この②と③の力が育ちません。子供はもっと大人と話し、本を読み、年齢に応じたできるだけ多くの経験をすべきです。
その上で身につけた理論武装が最強なのです。
・最後に
というわけで、得意を伸ばし、理論武装をすることが最強のレベルアップだということをお伝えしました。
これは子供だけではなく、大人にも言えることです。特に企業・会社に属する大人は、そのグループ内に必要な偏った理論武装になってしまっており、違うグループや、もっと大きい社会・国という相手になった時にも対応できる理論武装ができていないように感じます。
また、気づきがあれば、ブログに書いていきたいと思います。
ではでは!