楽天、社内公用語を英語にしてから8年
社員からすれば、恐ろしいですよね。社内公用語が英語。
ですが、やはりそれくらいのことをしなければ、グローバル企業がさらなる成長をすることはできないのでしょう。
社内公用語を実施して、8年経ってからTOEICの平均スコアは800を超え、外国人労働者の数は20倍になったそうです。
やはり英語は環境次第。それをよくわかっていた楽天なのでしょう。
確かに、学生時代、中学・高校・大学で普通程度に学んでいるだけで、英語学習時間は1000時間を超えます。
しかし、話せないし、モノにならない。いろいろな専門家の方々の意見や統計などもありますが、目安でいうと、ある程度英語を話せるようになるために、3000時間ほどの学習が必要と言われています。
学生時代に1000時間やっているなら、あと2000時間です。それを独学や英語教室、留学などで賄わなければなりません。
楽天はそれを自社内で実施したわけです。すごい。三木谷社長、やはりすごい。
反発はハンパなかったはずです。でも、実行に移した。そして社員もなんだかんだついてきてくれた。
人はなかなか変われません。人が変わるため、経営コンサルタント、起業家の大前研一さんは、
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目は付き合う人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
としています。
本当にその通りだと思います。つまり、自分を変えようとするなら、自分を変えようと意気込むことではなく、自分の周りの環境を変えていくことが何よりの近道です。
もし社内公用語が英語になれば、英語に触れる時間が変わり、社内にいる限り、留学しているのとイコールの環境となり、日本人同士でも、外国人と話す時も英語となり、もはや付き合う人が変わる、いや、付き合い方が変わる、ということに近いかもしれません。
私は子供にマンツーマンで英語を教えています。小学生のどの学年でも、週1で通ってもらって、1年以内に英検5級、2年以内に4級、3年以内に3級を取らせる自信があります。
しかし、TOEIC800点に達するためには、週1では無理です。単純な話で、日常生活のあらゆるものを英語にしなくてはいけません。
テレビをやめて、NHK WORLDで英語のニュースを聞き、家族で挨拶や日常会話を英語にして、友達や同僚にHelloと声をかけ、マンガやゲーム、スマホの言語設定を全て英語にして、友達の3人に1人は外国人で…。これくらいでないと、英語は身につきません。
もし本当に英語を身につけたいのであれば、生活習慣と環境を変える。それしかない。