新井紀子著「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んで②
AIに関する書籍は多く出ていますが、新井紀子さんはこれからのAI時代を
そして、AI世界恐慌がやってくる
と表現しています。シンギュラリティは来ない。しかし、AI技術の発達で労働者の半数の人たちが仕事を奪われる。そしてAIができない仕事ができる人間は限られていると。大量の失業者が出てしまう。それがAIを深く理解している方の考えです。恐ろしい。
一方で、シェアエコノミーが広がり、消費者同士がつながってお互いを助け合う関係が作りやすくなってきました。会社で働くことができなくなっても、自分の得意や技術を生かし、困っている人たちを助けてあげることができる。
大金ではなくても、そういったことで生計を立てていくことはできるはずです。会社勤めをしていなければ、新規のアルバイトを並行で行うこともできます。
起業をしている人も増えています。今は元手資金がゼロに近い状態でも開業をすることができます。私も3つの会社で経験を積んだ後に英語教室を開業しました。自宅が教室で、もともとパソコンは持っており、マンツーマンなのでホワイトボードすら使っていません。開業資金にかかったのは、外看板の3000円だけです。
起業をして、シェアエコノミーやアルバイトという形で副業(複業)をすれば、まず生活に困ることはありません。うまくいけば企業勤めのときよりも多くの収入を得ることもできます。
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」は辛口です。国民全体にこの上ない現実を突きつけてきます。ただ、起業やシェアエコノミー、得意分野の複業など自由な働き方もできます。著書によると、「読解力」や「意味を理解する能力」が何よりも必要、とのことです。それはAIが苦手とする能力だからです。
しかし、読書や勉強などでも、意味を理解する能力が付くかどうかはわからない。まだ研究途中なのだそうです。
それならば、自分で考えて、できることをやるしかありません。
少なくともスマホで無料のゲームにハマるよりは、プログラミング教室で自分の好きなゲームやアプリを作る方が創造性は養われると思います。
友達と遊んでばかりよりも、時には読書をした方が知恵、知識、読解力がつくのではないでしょうか。
自分が好きなことは何か考え、かつそれが社会や地域にどう役立つかを考える。答えが見えてくれば、好きなことに没頭するだけで人の役に立ちつつ、収入を得ることができるようになる。
AIについて無知でいるわけにはいきません。まずはAIに関しての本を読む、ネットで調べる。知った上で、あとは行動あるのみです。