完全無双(西村博之著)を読んで
「ランニングコストを上げない」
今の世の中はモノで溢れています。一生懸命働いてそういったモノで部屋を埋め尽くしている人が多いですが、一方でミニマリストと呼ばれるくらいほど、モノが少ない中で生活をされている方もいる。
幸せを感じる際に、モノや贅沢に頼っている場合は要注意です。生活水準をあげたり、お金があってこその生活をしていると、強制的に働く時間が増えたり、収入が減った時に生活水準を下げざるをえないことになってしまいます。
そういった生活費のことをランニングコストを言いますが、これはできるだけ切り詰めた方がいいと思うんです。モノが少なくても、心が豊かであることを目指すべきです。
趣味であれば、高級バッグを揃えるよりも、読書をして、感じたことをブログに書く。ディズニーランドに行くよりも、近くの公園に行って絵を描く、などお金をかけずに幸せを感じる方法はいくらでもあるはずです。
ランニングコストを最小限に抑えられれば、貯金もたくさんできるので、いざというときに仕事を休んだり、転職や起業をする時の活動資金に活用できます。人はどうしてもランニングコストが高くなりがちなので、体調を壊してしまうほど仕事に縛られてしまいます。しかも、生活のために、と仕事がやめられなくなってしまう。
コストを抑えながらも、日々、幸せを感じられるような生き方をしていきたいですね。
「平均的で常識的だと、みんな仲良く落ちていく」
日本人によく当てはまる生き方ですね。会社勤めをしていると、集団意識が働くのか、会社のために尽くさなくてはいけないという意識を持ち、会社と一緒に自分も落ちてしまいます。
しかし、これからは個人が強くなっていく時代であり、自分にメリットがないのに落ち目の会社に属す必要はありません。この会社やばいな、と感じたら、会社から離れることを考えた方がいいと思うんです。
逆に、会社にしがみついているような人も同じです。自分の仕事が会社と社会に生産性をもたらせていないと思うのであれば、自分の足で歩いていけるように勉強をしたり、自己研鑽をしていかなくてはこれからの社会で生き延びていくことはできません。
そして、それはみんなと同じではダメなのです。それでは競争が激しくなるばかりで、自分だけの何かを生み出すことはできません。
著者の西村博之さんは「ワンチャンをねらえ」と述べています。世の中には、無料で始められるようなツールが揃っているのだから、とりあえずやってみればいいとのことです。
確かに漫画家になりたいと思えば、ツイッターで広めていれば誰かの目に止まるかもしれません。歌やおしゃべりが好きなら、ユーチューブに投稿しているうちにPV数が増えて、商売の域に達するかもしれません。日記をつけるのが趣味な人は、ノートからブログに変えるだけで、多くの人からコメントや「いいね」がもらえてビジネスチャンスにつながるかもしれないのです。
ワンチャンを狙って、何でもとにかくやっておくことが大切になるんですね。そのためにも暇な時間を作るようにする。会社に12時間も縛られて、土日返上で働いていたら、そんなことをする余裕も、暇も生まれません。
成功する人の多くは、はじめお金よりも先に大量の時間を生み出し、好きなことや得意なことの延長から結果的にお金を生み出している場合が多いです。
繰り返しますが、これからは個人が強くなっていく時代です。平均的で、みんなと同じようなことばかりしている人は淘汰されてしまいます。自分の心に素直になって、得意や好きの延長で、自分にしかできないことを仕事にする。そのためのスキルを時代に合わせて取得し続ける。
今は、そんな時代に入っています。