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教育・習い事・就職・転職・起業・旅行、などをテーマに仕事を趣味にする方法を考え、実践し、公開していきます。

音声翻訳機ili(イリー)について考えてみる

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また、二子玉蔦屋家電に行った時のことです。

 

アップル製品の店舗に、音声翻訳機が売られていました。その名もili(イリー)。現在は英語、中国語、韓国語に通訳が可能です。手にとって触れてみた感想としては、軽くて、速い。

 

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→絵が雑でごめんなさい。買ったばかりのアップルペンシルで書いてみました。

 

 

話した瞬間に訳してくれるので、ストレスがありません。ネット環境もいらず、どこでも使えます。

 

デメリットとしては、声が機械的であること。もし外国人の友達とおしゃべりを楽しみたいのであれば、味気ない感じはあるでしょう。

 

ただ、それは自分の声を拾って、それを同じ声帯で機械がアウトプットをしてくれる機能が追加され、声の抑揚などもプラスされれば、いずれはほぼ自分の話している感覚で伝えられるようになるはずです。

 

それより大きい問題は、集団コミュニケーションです。例えば、これがビジネス会議のようなシチュエーションになると、まだ弱い。会議になると、多少なりとも複数の人が一斉に話し出したりすることもあります。

 

人間であれば、語学が堪能な場合、マンツーマンでも会議のような複数人によるコミュニケーションをとることもできます。

 

イリーのような高性能音声翻訳機が出ても、2018年の今、まだ語学が堪能な人間には勝てません。ただ、それはいずれ逆転する時がきます。

 

実際、イリーの能力範囲でも、海外旅行を気軽に、というレベルなら問題解決です。

 

「語学が堪能なら」と言いますが、一つの外国語が堪能になるためには人間の場合、5000時間は外国語学習が必要です。もし、英語、中国語、韓国語と考えるなら、果てしない時間が必要です。

 

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しかし、音声翻訳機があれば、複数言語を勉強時間ゼロで話すことができます。機械の言語対応数が増え、声質や抑揚、スピードなどが向上してくればなおのこと、音声翻訳を使う人は増えてくるはずです。

 

ただ、英語学習者がいなくなることはまずありません。自分の言葉で伝えたいという気持ちが強い人も多いですし、歌や本など他のコトバであらわされたものを楽しみたいという人もたくさんいます。

 

ですが、AI時代、機械化時代に入った今、外国語に対する捉え方が変わってきているのも事実です。音声通訳が機械で可能なのに、何千時間も外国語を勉強する必要があるのかどうか。

 

AIはとにかく詰め込みが得意です。まだまだ東大入試レベルになると苦戦していますが、GMARCHに合格できるほどの暗記力(機械なので、統計力という方が正確でしょうか)を持っているんです。

 

それよりも、創造的なことについて時間をかけた方がいい、と考えるのも一理ではあります。

 

小説を書いてみる。作曲してみる。絵を書いてみる。お笑いのネタを考えて、You Tubeにアップしてみる。いずれかを上手に組み合わせて、新しいエンタテイメントを作ってみる。

 

先日、テレビでバスケや卓球のフィールドにパネルのような画面を映し出して、効果音をつけたり、得点が視覚化されるものが特集されていました。発想と技術やテクノロジーで、新しく面白いものはいくらでも生み出せる時代です。

 

外国語が好きな人は学習を継続すればいいと思います。しかし、すでに述べたように、外国語学習をして、堪能になるためのハードルは非常に高いものです。

 

時代の流れ、最新のテクノロジー、自分の趣向を見据えながら、後悔のない選択をしたいですね。

 

では。