専門家と個人教室の時代〜少数高額収入、多数低額収入〜
少数高額収入
料理教室を開いているという場合、生徒さんが一定人数通ってくれるようになれば、多くの収入を得ることができるようになります。
ただ、一方で大人数になってくると、自分一人では対応仕切れなくなるので、人を雇ったり、教室の数を増やしたりといったことが必要になってきます。
すると、それはそれで別の仕事が増えるわけですね。従業員の教育をしなくてはいけなくなったり、設備揃えたり。
それも楽しめる人もいるでしょうし、そのような経営をするのではなく、あくまで個人でできる範囲にしたいと思う方もいるでしょう。
規模が大きくなると、需要がなくなって教室をしめることになった場合にリスクが大きくなります。
個人であれば、そうなった場合も個人範囲で済みますし、別の専門に移したい、事業を変えたい、といった場合にもスムーズに動くことができます。
規模を大きくすれば収入・収益も大きくなりますが、その分抱えるものが多く、大きくなるということを念頭に置かなければいけません。
特にAI時代の今、大企業がスピード感のある中小企業やイノベーション企業にやられているように、個人や少数精鋭の方が強い力を発揮していることも多いですよね。
多数低額収入
料理教室をしている場合、月々の月謝制などにして、月額で収入を得ている人が多いでしょうか。
仮に1人1万だとすると、30人の生徒さんを集め、幾つかのクラスに分けて運営した場合、単純計算で30万円を稼ぐことができます。
月額30万を稼げたら、もう満足でしょうか?自分が好きなこと、得意なことを専門にして、月額30万円。年収360万。人によりますよね。
もっと収入が欲しいという場合。欲張りと言われるかどうかはわかりませんが、子供がいる世帯だったり、自分しか収入がないという場合だったり、もっとお金が必要な場合もあるでしょう。
しかし、一方で自分のスタイルを崩したくないという時。つまり教室を増やす、経営をする、教育をする、といった他の仕事をせずに収入をあげるにはどうすればいいか。
自分の仕事を、ブログや書籍化することが方法の一つではないでしょうか。
料理教室を開く時に開設したホームページなどに、料理教室の様子を写真や動画で撮り、ブログにして載せるんです。
生徒さんの生の声や、料理方法の一部を公開してもいいかもしれません。
日々の出来事や感じたこと、個人で料理教室を開くことになった経緯や考え方、方法などを文字、イラスト、写真、動画にして、ブログの蓄積をしていきます。
自分一人で対応できる生徒さんの限界人数が30人くらいまでだったとしても、ネットでブログを見てくれる人は日本だけでも数千万人もいます。世界規模なら70億人です。
ブログを見てくれる人の人数が増えていけば、アフィリエイトなどで副収入にすることもできますし、ブログ記事を蓄積していけば、電子書籍などにまとめて、ネット上で販売したり、実績がついてくれば、実際の紙の本にして出版などすることも可能になってきます。
もちろん人気が出るかどうかはわかりませんが、ブログで料理教室の日々の仕事をブログで毎日書くだけなら、費用はゼロですし、収益にならなくても、教室がつぶれることはありません。もし当たったらもうけものです。
料理教室を開けば、人数は限られますが、高額(生徒一人から1万だとして)の一定収入が得られます。
そして、ブログや書籍化ができれば、日本中の何千万人という大人数を対象にしたマーケティングができるようにもなります。
しかも、料理法の公開や、教室の様子を人に伝えるというのは、自分が好きな仕事の延長になるので、苦になることはあまりないのではないでしょうか。
直接コミュニケーションをとる生徒さんを対象とした少人数高額収入、ネットなどを通して自分のスキルを不特定多数に伝えマーケティングする、大人数少額収入。
もし、ブログや書籍でも収入が得られれば、例えばそれが20万だとして、料理教室の30万と合わせて、月額50万となります。
自分の得意とするスキルが一つあり、それを使って教室を開き、生徒を集め、その記録やハウツーをネットを駆使して、いろんな人に知ってもらい、さらに収入を得る。
これこそ、AI時代に合った、自分の趣味を仕事にする最適解!?だと、私は考えます。
続きはまた、次回!では!
専門家と個人教室の時代〜AI時代の教室戦略、コミュニケーション戦略〜
AI時代の教室戦略、コミュニケーション戦略
ただ、一つ強調したいのは、料理人、イラストレーター、デザイナー、音楽の先生、塾講師、といった専門性を、誰かとのコミュニケーションに生かした方がいいということです。
これからは本当にAIの時代です。まさか、そんなことまで!という分野もAIとロボットが代替していきます。
そんな時代に強いのは、やはりコミュニケーションや感情のやり取りなんです。
料理教室を開いたら、目的はアイデアと工夫の詰まった料理方法を伝えることかもしれませんが、生徒さんからすれば、先生とのおしゃべりだったり、生徒さん同士の交流も、教室に通うモチベーションの一つになります。
以前、私が英語教室で働いていた時も、外国語を習うということと同じくらい、他愛ないおしゃべりを楽しみにしていた生徒さんが多かったように感じます。
SNSも活況ですが、まだまだ直接的な人の交流や会話、コミュニケーションが自然と生まれるような場所ができると、人が集まり、コミュニティが出来上がります。
国や企業は大きい単位でそんな場所を作ることができるかもしれませんが、やはり営利が強くなってしまう。それは仕方のないことです。
しかし、そうなると無理に商品やサービスをを売りつけるようなことになってしまいます。
商品を買うだけならアマゾンと楽天で事足りるんです。
これからは、商品の販売一つとっても、専門性と対人コミュニケーション力がモノを言います。
スーパーに行った時に、店頭の端に小さい料理教室が開いていて、栄養をバランスよく取れて、子供が好んで食べてくれるような料理レシピを教えて、公開してくれるようなミニイベントを定期的に開催していれば、「ただ売っているだけの」スーパーよりも、行きたいと思うかもしれません。
携帯の契約に行く時に、機種の説明やコースの説明をされるだけでなく、初期設定までやってくれて、生活に便利なおすすめアプリを紹介してくれたり、スマホの使い方をわかりやすく教えてくれる授業をしてくれたら、やはりそちらに行くのではないでしょうか。
料理やスマホ契約を通して、より良いライフプランの提案ができ、コミュニケーションを通して、感情のやり取りを上手にすることができれば、それこそがAI時代の教室戦略、コミュニケーション戦略となるはずです。
もちろん、それは個人単位で十分可能です。教室を開くと言っても、場合によっては自宅の一角を教室にできますし、空き屋が溢れていることが社会問題になっているくらいですから、立地によっては、とても安いレンタル価格で教室を作ることも可能です。
継続的な運営ができそうならば購入すればいいんです。
続きはまた次回!では!
専門家と個人教室の時代〜専門を教室で教える〜
自分の専門性を生かすことができれば、企業内でも有利ですし、転職でも役に立ちますが、スキルの内容とレベル次第では自分で起業をしたり、教室やお店を開くことだって可能です。
料理人なら、ホテルで働くだけでなく、自分のお店を出せるでしょうし、ライターなら自身の書籍を販売することだってできます。
デザイナーやイラストレーターといった仕事ならパソコンさえあればどこでも仕事をすることもできます。
ノマドワーカー、リモートワークという言葉もありますが、今の時代、自宅やカフェで仕事をすることが十分可能です。
専門性を発揮して教室を開いたり、開いた時間使って副業(複業)をしたりするのは、どちらかというと主婦の方にチャンスがあるかもしれません。
男性が家計を支ることが当然とされていた昔とは違い、今では女性も社会進出をしていますが、それでも、出産や育児などがあり、職場を離れがちになるのは女性です。
一度職場を離れると、復帰するのが難しかったりする場合もあります。そう考えると、育児をしながら家で仕事ができるのは、大きいメリットのはずです。
むしろネット時代なので、育児自体を体験記としてブログや書籍化して収入を得ることすら可能です。もうなんでもアリです。
先ほどの料理人のような例であるならば、自宅で料理教室を開くこともできるでしょう。
ネットがあれば無料ですぐにホームページを作ることもできます。地域に根ざした料理教室を作り、成功例ができれば、似たアイデアを持ちながらなかなかうまくいかない方々に向けて、講演会ビデオを作って、ユーチューブに配信したり、同様に書籍化、ブログ化だってできる…。
いろいろな形態で自分の好きなことや得意なことをビジネスや収入につなげることができる今です。考え中の人は、やらなきゃ損!
続きはまた次回!では!
専門家と個人教室の時代〜ドイツに学べ〜
学校教育を考える時に、日本の高校で言えば、むしろ工業科、商業科の方が有利な面が増えてくるかもしれません。
工業、商業の高校に行くなら、中学の時点で多少は進路に対する方向性を考えることになります。これは早くから自分の専門性を決める良いきっかけになる。
また、高校で専門性の強い学習をすることで、働く時点で自分の武器を持っている状況が作りやすいですよね。
工業科に進んで、機械や生産などについて専門であれば、会社に入って即戦力となりますし、そうしたスキルは他の会社でも役に立つ可能性が高いので、転職などにも有利です。
これはドイツがとても参考になります。ドイツは10歳で進路が決まります。というよりも、10歳までに進学か、専門性かの進路決定が一度、10歳の時にあるんです。
これには批判もありますが、とても合理的です。特に専門性が強みとなるこれからのAI時代には、早い時点で進路を決め、自分の得意を伸ばすことは時代に合っていると感じます。
ドイツ人もモノづくりが得意ですが、もし10歳から自分の専門性を磨いていれば、大人になるころには、自分のスキルが強力な武器となります。
そうすれば、自分に自信を持てますし、専門性のあるスキルを合わせ持てるようになれば、転職や起業にも強い。
おまけに、ドイツは休みをしっかり取る国です。私もドイツに留学中、よくお酒を飲みに行きましたが、5時過ぎには、おじさんたちがすでにビールを飲んで乾杯していました。
早くから専門性を磨き、休む時にはしっかり休むメリハリがある。なんとなく会社勤めをし、遅くまで残業してストレス度の高い仕事をしている日本人は、そういった点でも、ドイツに習う点は多いように感じます。
もちろんドイツでも進学を選ぶ人も多く、中には30歳近くまで大学に通う場合もあるようです。
しかし、専門性を学びたい人は早くから職業訓練などを受け、スキルを磨き、より学びたい人は徹底的に学ぶシステムはとても理にかなっているように思います。
続きはまた次回!では!
専門家と個人教室の時代
来るべきAI、ロボット時代に必要とされるのは、専門家です。作業も処理も、これからはAIが自動でこなします。しかし、特化したスキルを持ち、独自のアイディア、オリジナリティーを持った人の仕事は消えません。
前回記事では旅行がテーマでしたが、旅行代理店が消えたとしても、旅行コーディネーターのような、独自の知恵、アイデアが生きる仕事は当分消えないでしょう。
他にも、
建築設計、都市開発、デザイナー、心理カウンセラー、研究者、商品開発、職人、お笑い芸人…
など、よく言われる創造性を発揮するような分野は強い。逆に、単純作業、会社員、など仕事のプロセスがパターン化されている仕事は消えていきます。
組織に所属していれば、給料がもらえた今までとは違います。多くの大企業、中小企業は、合併、倒産、リストラの新陳代謝を繰り返し、その波に乗れない人は高収入を得ることは難しくなります。
そんな時代に、個人がすべきことは何か。はい。専門性です。他の人にも、AI、ロボットにもマネできないスキルを身につけること。それがこれからの時代に沿った処世術です。
では、具体的にどうするか。まずは教育です。人が一番好奇心を持ち、創造性を発揮し、エネルギーを燃やすのはいつか。
それは子供の時です。子供の時に、いかに好きなことに没頭し、研究するか。そこに専門性をもった人材を作るカギがあるのではないでしょうか。
子供は小学校に入ると、義務教育になり、学年が上がるにつれて、嫌いな勉強も耐え忍び、テストで親や先生が望む点数を出さなくては、大人に認めてもらえません。
まず、このシステムがまずい。テストは知識量の測定になっているのが現状なのですから、AI搭載のタブレット学習アプリや、映像授業で自分のペースで(ビデオを止めたり、巻き戻したりできるので)一流の先生の授業を学習するなどした方が効率がいい。
学校では、得た知識を生かしてディスカッションをしたり、先生が先導して、職業体験をさせてみたり、もっとアウトプットの場として使うべきです。
子供が没頭する体験やブレストがあれば、子供は自分から進んで勉強するようになります。
しかし、現実の教育現場はそうなってはいません。画一的で昔から変わらない知識詰め込み型の集団授業です。それがほぼ大学まで続きます。
社会も少しづつ変わりますが、日本の変化は遅いです。アジアの中でも日本のスピード感はなく、自然災害以外では平和ボケしています。
だからこそ、個人で考え、行動していく必要があります。その上でグローバルな世界で、70億人を相手に戦うんです。
続きはまた今度。では!
AI時代の個人旅行の捉え方〜旅はツアーではなく、トラベル〜
旅はツアーではなく、トラベル(トラブル)
外国人が日本に来るだけでなく、これから外国に行く日本人もどんどん増えていきます。
Line、DMM、メルカリなども旅行業界への参入を進めていますし、サービスが向上し、価格もお手ごろになってくれば旅行をしたいと考える人は増えるはずです。
これからは旅の捉え方を考え直す必要があると思います。繰り返しになりますが、その一つは誰かに決められたツアーを選ぶのではなく、自由とリスクのある個人旅行を選ぶということです。
自由とリスクがあるから、旅は楽しくなります。自分だけのオリジナルなものとなる。現地の人と交流し、かけがえのない思い出ができればなおさら、です。
もちろんリスクもトラブルも不安もあるんです。どんなに個人旅行に慣れたツワモノでも、リスクをゼロにすることはできません。
しかし、トラベルにはトラブルがつきものです。しかし、だからこそ強く思い出に残る。行ってよかったと、心から思える。
そして、それをしっかりと人に伝えようという意識を持つことで、人と思い出や感情をシェアすることができる。他の人はどんな旅をしているんだろう?ブログを見てみよう…とも思う。
それはすでにお伝えした通り、ビジネスともなりうる趣味になるんです。
AI時代となり、単純労働も、ホワイトワーカーレベル(会社員)の仕事でさえもなくなるとされる中、一部の起業家の意見に「遊びを仕事にする」という言葉がよく聞かれます。
実際、自分の好きな歌やダンスをユーチューブに投稿したり、得意分野、専門分野をブログや書籍にして販売したりと、自分の色、専門を人に伝え、収入を得ている人たちは増えています。
そんな中、旅行は、遊びを仕事にするという意味ではピッタリのジャンルです。なぜなら、不安、リスク、トラブルがあり、いかにオリジナルであるかが試され、かつコストがかかる趣味だからです。
それがイノベーション企業によって、形が変わろうとしています。
これから来るだろうビジネスはプログラミングと観光だと書きましたが、AI(プログラミング)とイノベーションによって観光、旅行の形が変わり、人が創造性を発揮したオリジナルのプランでしのぎを削るコミュニティが出来上がれば、国も、個人も今までよりも、より良くなる。楽しくなる。
旅はそんな力を秘めていると思います。
さあ、旅をしよう。
AI時代の個人旅行の捉え方〜誰かに伝えるための記録〜
記録
たいていの人は、スマホで写真や動画を撮るのは自分か、せいぜい周囲にいる数人の友達に見せるためです。
しかし、本当に有意義に使うためには、自分が知らない誰かに見せるために使うことが必要になります。
何度も同じセリフになりますが、AI時代、SNS時代の今です。コトバだけでなく、写真や動画をネットにアップすれば、日本中、世界中の人たちが見てくれるんです。
もちろんより多くの人たちに見てもらうためには写真や動画の撮り方、編集など工夫が必要になりますが、工夫を繰り返すことで上手になっていくんですね。
たくさんの人に見てもらうという意識を持つと、旅行に行った時の行動が変わるんです。
もしブログを書き、写真も載せるのだとしたら、まず日本の空港に行った時から、写真を撮るかもしれません。
空港のカウンターはたくさんあるため、どの国、どの飛行機に乗るのかで迷ってしまう人がいるかもしれない。そういう人たちの役に立てば、という意識があり、写真を撮ります。
現地に着いてからも、どの電車、バス、タクシーに乗り、どこに行き、何を食べ、何を見て、どんなホテルに泊まり、どんな人と出会って、何が楽しく、何が大変だったのか。それらを全て写真や動画に撮るかもしれません。
もし自分のためだけの写真、動画ならそこまでは撮らないはずです。しかし、たくさんの人に見てもらうためなら、多少の労力が必要でも、それくらいは撮るはずです。
他の人のために、という目線でブログ、SNS発信をしていると誰かがコメントをくれたり、いいね!を押してくれたりします。
もし自分のブログやサイトに広告などを挿入し、多くの人がクリックしてくれれば、立派なアフィリエイトとなり、収入を得ることもできるようになります。
そうすれば、またその収入で新たな旅行ができる。これはAI時代に合った生き方であり、複数の収入化が見込めるビジネス手法だと思います。
AI時代は創造性のある仕事が残ると言いますが、ツアーのような決められた旅行ではなく、個人旅行をして、自分オリジナルのプランを練り、行動し、どうだったのか世の中に伝える。どうせなら、そんな旅をしてみたいものです。
続きはまた今度!では!