仕事のかけ算をソフトとハードから考える
ソフトとハード
前回の記事で、かけ算戦略について書きました。今回はソフトとハードについて。ソフトとはゲームソフトのソフトのイメージです。つまりマリオとかポケモンです。ハードはニンテンドースイッチとか3DSです。どんなに面白いソフトがあっても、ハード(ゲーム機)がないと子供はゲームができません。
もしゲーム機がなかったらどうするか。友達の家に行ってゲーム機を借りるか、自分で買うしかありません。ゲームで遊ぶためにはソフトもハードも必要になります。
ビジネスの話で言えば、ハードの代表格にパソコンがあります。ソフトは音楽教室だとします。パソコン、インターネット、ホームページなどが使えれば、音楽教室の宣伝をしたり、授業風景を動画や写真にして公開したり、ネットを通して音楽の授業内容自体を伝えることができます。とにかく人に伝える場所になるのがパソコンです。
音楽が好きで極めていくのは良いのですが、その存在を人に知ってもらうための努力が必要になります。そうでないと好きなこと、得意なことをビジネスにすることはできません。そういう意味では、かけ算戦略をとる際、ソフト(音楽)❌ハード(パソコン)を選ぶことが一つの戦略となります。
それでも音楽を伝えるためとはいえ、誰しもがパソコンができるわけではありません。そんな場合であれば、ハードを専門に扱う企業に外注したり、仲間を募ったり、すでにあるグループに入ることもできます。
仲間とのかけ算、機械とのかけ算
苦手なことは誰かにまかせたり、お願いすれば良いんです。何も自分1人でかけ算をする必要はありません。自分(音楽)❌仲間(宣伝)で事足りるわけです。音楽が好きなら人前に出ることが得意なのかもしれません。でも、パソコンやプログラミングなど何かとインドアで人を関わらない世界で生きたい人もいます。
そんな人をかけ合わせることで相乗効果を出すことができます。これまでは企業がその役割でした。企業内に入り、役割分担をすることで社会に利益を生み出していたわけです。総務、法務、営業、一般事務、受付、コールセンター、秘書、生産、商品管理、マーケティング、企画、人事…
あらゆる仕事を一つの会社に詰め込み、分担していったわけです。
しかし、AIや機械化が進み、今まで人がしていた仕事がこれからなくなっていくという話が現実のものとなってきています。もはや大人数で仕事を分担する必要がなくなってきたわけです。
規模が大きくなると人件費がかかります。規模が大きいことでうまく回っていく分野も残っていくでしょうが、少数精鋭だからこそうまく回っていくところがこれからは圧倒的に多くなっていきます。
自分がどのジャンル、どのグループに属していくのかを考えることが大切です。その上で自分でやること、人と機械にまかせることを考える。音楽の例で言えば、音楽❌パソコン(AI)で、自分は音楽さえやっていれば、宣伝含めその他の業務は機械がやってくれるようになります。
英語だけでは生き残れない?
個人単位で考えると、好きなこと、得意なことはやはりソフトの部分です。まずはこれを極めることからです。例えばよく「英語を習う際にまず伝えたいことがあるから、英語を習う。伝えたいこともないのに英語を習っても意味がない」という意見を聞きますが、一理ありです。
例えば、子供の頃からアニメが好きだとします。友達や知っている人に好きなアニメの魅力を伝えたい。外国人にも伝えたい。だから「アニメ❌英語」となるわけです。
大好きなアニメがあるから、コミュニケーションツールの英語が生きるのです。英語だけで活躍できるのは通訳、翻訳、英語の先生だけです。機械翻訳のレベルアップが凄まじい現代では、英語のみの仕事は皆無となります。
ただ、あらゆるものに英語がかけられていくので、英語ブームとなっているだけです。ソフトがないと意味がありません。ソフトがあると英語も生きてきます。機械化進むのはハードのほうです。
人間にしかできないこと、娯楽性の強いものはソフトのほうなので、ソフト❌ソフトの組み合わせを考える方が効果が高くなっていきますね。
どんな組み合わせがあるでしょうか…