学生が大学卒業までにしておきたいこと「100の挑戦をする」
「仲間をつくる」、「海外インターンをする」に続く3つ目が、「100の挑戦をする」です。
大学生は時間があり余っています。仕事も人も、何が、誰が自分に向いているのかを確かめるには一番適した時期です。
何事もやってみなくてはわかりません。とにかく数をこなすことです。途中で挫折しても一向にかまいません。とにかく挑戦するんです。
学校という環境があるので、学校内のことだけでも10以上は見つかるでしょう。学業、サークル、学祭、友達と共通の趣味だけでもかなりあるはずです。ですが、それ以外は自分から動いて見つけなくてはいけません。
本当に嫌いなことは頭には思い浮かばないものです。運動が嫌いな人は、どう考えてもランニングをしよう、という発想にならないかもしれません。でも、それでいいんです。運動が嫌いなら、運動じゃなくて、他のことにしましょう。
挑戦の一つを読書をにしたとしましょう。目標は1年で50冊の活字本あたりでしょうか。いいですね。本好きなら自然と達成するかもしれません。中には本の書評や感想をブログやSNSに投稿しよう、と考える人もいるかもしれません。
その時点で、読書、ブログで2つの挑戦をしたことになります。この調子です。では、嫌いなことはどうでしょうか?先程のように運動が嫌いだったとして、たしかにランニングはしないかもしれません。では、卓球はどうでしょうか?趣味程度ならそんなに激しい運動にはなりません。
山登りはどうでしょうか?走りはしないので、やれるかもしれません。おまけに景色が綺麗なので、写真も撮りたくなります。すると山登りと写真という二つの挑戦になります。
それもイヤ?(笑)じゃあ、ビリヤードあたりはどうでしょう?ほぼ歩くことすらしません。数歩あるき、かまえ、たまをねらって打つだけです。おまけにカッコいいオーラがあります。ビリヤードってなんとなくかっこよくないですか?
ルールを知らないって?ネットで調べましょう。5分で済みます。もしかしたら学校のクラスにビリヤードが趣味の人がいるかもしれません。教えてもらえれば、すぐに覚えられます。
資格への挑戦もいいかもしれません。英語や簿記なら就職にも有利だったりします。英語に慣れてきたら、外国人の友達を作ったり、留学をしようと考えるかもしれません。前回記事の海外インターンにもつながります。
なんでもいいんです。何をやればいいのかわからないければ、ネットや本で5分だけ調べてみてください。世の中、色々な人が色々なことをしています。刺激がもらえることも多いんです。
AI時代の今、そしてこれから仕事は減っていく一方です。今の時点で減っているのです。今まで当たり前にあった仕事は消えていきます。せっかく就活をして企業に内定が決まったのに、数年で倒産やリストラなんてこれから当たり前になります。
これからは新しい仕事を生み出さなくてはいけないのです。でも、それは自分が趣味感覚で始めたことの延長にあるかもしれないのです。
趣味で始めた読書とブログへのアップが人気となり、ブログ収入が入るようになるかもしれません。ただの感想と書評が人の目に留まり、それらのブログ記事をまとめた電子書籍を刊行するまでになるかもしれない。
山登りで撮りためた日本の風景写真をスマホアプリで加工してインスタやスナップチャットにためていったら、人気が出てきて写真集出版の話をもらえるかもしれません。
インターネットが普及した今、あらゆる趣味、趣向が仕事や収入源となり得る時代です。しかし、何が自分に合っているのかわからない。わかりませんよね。だからこそ、「数」で勝負なんです。
たくさんのことに挑戦した人ほど、自分に向いた趣味や天職に出会える可能性が高い。おもしろい本や映画を知っている人は、ねらっているというよりも、片っ端から本や映画を見ている人です。だから、失敗が多い人ほど成功する、とよく言われるんですね。
100の挑戦をすれば、1つでも運命の趣味や仕事につながるかもしれません。でも、一度会社に入ってしまうと、時間的、精神的余裕がなくなってしまいます。中には働きながらでも時間を作って、色々なことに挑戦している人もいますが。
ただ、それでも学生のうちは時間があり、挑戦しやすい環境にいます。私が大学生に戻れたとしたら、1年くらいわざと留年して、大学5年間に伸ばし、やりたいことを片っ端からやります。それくらい学生は恵まれているんです。
100を超える挑戦をし、その中で海外インターンなども経験し、志を共にする仲間のネットワークを作る。これが私が考える最強の大学生活の送り方です。
学生のみなさん。今しかありませんよ。
人間の寿命は100年ほどあるかもしれませんが、学生の寿命は小学校から入れても、大学卒業までストレートで16年です。案外、長いですか?…案外はるかに短いですよ。その短さに気づくのは、社会人になってからです。