AI時代に生き残る仕事「営業」
最近増えてきたのが、スマホ決済、ネット通販、自動運転です。つまり、銀行、小売、流通の仕事がごっそりなくなります。
何も驚くことはなく、数年前、数十年前から言われていたことです。この流れが今後さらに拡大していきます。
銀行の窓口で働く人が消え、ショッピングモールで閉店が相次ぎ、無人の車があちらこちらを走るようになる。
そうなると、どんな仕事が残っていくのか。その一つに、私は営業職があると思っています。
なぜならば、人対人のコミュニケーションが必要とされる仕事だからです。
学校で友達と仲良くする、進学で面接がある、恋愛をする、職場で上司とうまくやる、社会人サークルを作る、スーパーでお客さんと会話をしてソーセージを売る、あらゆる場面で人間同士が関わって生きています。
AI時代と言われ、ロボットや機械が仕事を奪うと言っても、人間同士が笑いあい、苦しみも分け合い、思いやりを持ち、感情のやり取りをするのは、あくまで人間にしかできないことです。
お金のことはスマホにやらせ、生活に必要なものはネットと通販にやらせ、移動は自動運転にやらせればいいんです。
そうなると生産性が向上し、多くの人間にヒマが増えます。そのヒマを、人間同士のコミュニケーションの時間にすればいい。
その中で、商品化したり、新しいサービスを考え、思いついた時に、コミュニケーション能力を生かした営業をすればいいんです。
例えば、高機能なスマホが新しく発売されたなら、それが日常をいかに便利にしてくれるかを実演して、教えてあげる。
その際に実演するのは、そのスマホを作ったメーカーの営業ではなく、お金を使って購入したユーザーであるべきです。
そうでないと、ただの販売になってしまいます、ただの販売はこれからどんどん消えていきます。
そうではなく、新しいスマホを使い始めたイチ主婦が、近所のカフェで他のママさんたちに、
「このスマホいいわよ!だって、見て!うちのミーちゃん(猫)の写真!すごく画質いいでしょ!いっぱいあるの。もう2000枚くらい撮ったの。このスマホ容量がね…」
という会話が、あるべき姿の営業です。このママさんは、営業意識のない営業ウーマンです。
会社の利益、営業マンの成績のための営業だから、売れない。でも、その商品やサービスを自分で使い、研究し、その良さを肌で実感している人が語るから、他の人が信頼してくれるわけです。
企業に属していてもそんな営業ができる人もいるとは思います。しかし、そうではなく、あくまで個人の力が発揮される時代です。
人気のモデルさんが健康と美容のためにいつも食べているオススメ食品があり、それをインスタや動画にアップしていたら、そのモデルのファンやフォロワーはきっと買ってしまうはずです。
直接人と対面してオススメするのではなく、ネットを使って自分の生活を公開したり、人に知らせたりすることも営業の形の一つです。
人と話しをするのが好きな人は、AI時代、ロボット時代になったとしても、何らかの仕事を得ることができるかもしれませんね。