kazu-tabi

教育・習い事・就職・転職・起業・旅行、などをテーマに仕事を趣味にする方法を考え、実践し、公開していきます。

夫婦もアイドルも距離感と角度

f:id:kazu-tabi:20180330072606j:plain

 

幸せな結婚のはずが…

 

30代に入ると周囲の友人も結婚をして、子供がいるのが当たり前になってきます。その頃からだんだん増えてくるのが離婚です。せっかく幸せな結婚をしたのに、時間が経つにつれて心が冷めていく。

 

旦那が帰ってくるのが遅くなると妻は喜び、旦那は家で妻といるよりも、外で趣味の友達とつるんでいる方が楽しい。最悪、不倫という落とし穴にはまってしまうこともあります。

 

これってすごく不幸ですよね。周囲で結婚した人、離婚した人の意見を聞きながら、少し考えていたことがあります。それは、夫婦はもっと距離感をとった方がいい場合が多いということです。ぶつかるのではなく、距離をあけます。距離間もそうですが、どちらかというと距離感の方です。

 

夫婦は普通、毎日一緒にいます。仕事などあるかもしれませんが、朝一緒にいて、夜もお互いに家にいます。寝るときもたいていは一緒にいるでしょう。この状況が、夫婦関係をこじらせてしまうのです。

 

お互い、脳も体も価値観や経験も生き方も違う人間です。自分はこうしたい、という場合でも、相手も同じとは限りません。付き合い始めの頃などは好きな相手ですし、相手に合わせようとしたりするかもしれませんが、慣れてくるとそうはいかなくなってきます。

 

自分の価値観を相手に押し付け、合わなくなり、喧嘩になったりします。しかし、これはしょうがないのです。夫婦といえど、価値観も生き方も違うのですから。これを相手が悪いと考えたり、人に愚痴を言う習慣がついてしまうと、人生のパートナーであるはずの相手をどんどん嫌いになり、冷めていってしまいます。

 

これは距離が近いから起こってしまうのです。毎日一緒にいるから起こってしまうのです。でも、例えば別居をしたとします。あるいは週末婚という言葉通り、週に1回程度しか会わない夫婦もいるでしょう。

 

その場合は、一緒にいる限られた時間を大切にしようとします。ずっと生活を共にするわけではないので、家事などの些細なことで喧嘩になることもありません。

 

離婚の理由はお金と不倫が大半ですが、まずお金に関してはお互いが独立しているべきです。自分が稼いだ分は自分が管理をし、自分のことに使うようにすれば、相手に依存しすぎることはありません。

 

夫婦の距離があくと不倫が増えそうな気もしますが、一定の距離を保つことで夫婦の相手に新鮮さが出て、他の異性に行ってしまうことが減る側面もあります。

 

f:id:kazu-tabi:20180330072837j:plain

 

アイドルとの距離感

 

距離感で考えると、アイドルと夫婦は逆の現象が起きています。夫婦が距離をあけるメリットを述べてきましたが、アイドルは最近、視聴者やファンとの距離が縮まっています。AKBをはじめ、アイドルに直接会いにいけるような機会が増え、SNSや動画配信ではアイドルと直接、コメントのやりとりをすることができるようになったりしています。

 

今まではアイドルといえばテレビの中の存在で、究極的に遠かったのですが、SNSの発達や、会いに行けるアイドルなどのビジネス戦略などがあり距離が縮まったことで、新たなファンを取り込むことができるようになってきています。これは距離を詰めることで、アイドルに親近感を持つことができた成功例ですね。

 

夫婦は今まで究極的に近すぎる存在だったんです。近いからぶつかるんです。うまく離れましょう。アイドルだって、近づき続ければ、アイドル感がなくなり、ファンは冷めてしまうはずです。アイドルは今までが遠すぎただけで、まだかなりの距離感を維持しています。夫婦は距離感が維持できていないのです。

 

ただ、現実に夫婦は距離をとるのは簡単ではありません。別居するにはお金もかかりますし、子供がいたら育児などの関係で一緒に住まなくてはいけないかもしれません。

 

ただ、それでもかなりの工夫はできるのではないかと思うのです。これから住むところを決める段階であれば、部屋の数を増やして、夫婦で別の部屋にすることもできます。休日日数のうち半分は夫婦で別行動をとるようにして、休みの日の育児はおじいちゃん、おばあちゃんにお願いすることもできるかもしれません。

 

距離間と距離感を分けたのは、物理的に距離をあけることが難しい場合も多いからです。それであれば、あまり相手に依存しすぎず、夫婦でいながらも自分のことを大切にできるような距離感を夫婦で持つことが大切だからです。

 

場合にもよりますが、そもそも離婚がダメではないのです。賃貸なら離婚の際の負担は少ないですし、子供の年齢にもよるでしょうが、もし子供が大きくなってきたなら親が離婚をすることに理解を示してくれるかもしれません。

相手を愛していないから、もう嫌になって離婚ではないのです。相手を尊重し、自分も尊重したい、そのために距離をとることが解決策になるから離婚するのです。

 

f:id:kazu-tabi:20180330072921j:plain

 

カメラのピントが合う距離がある

 

付き合うとき、結婚を決めたとき、相手のことを大好きだったはずです。数十年後、長い夫婦生活の末、相手のことを大嫌いになってしまうとすれば、それは相手が悪いのではありません。相手の思いやりがないから?性格が合わないから?それもあるでしょうが、根底が違うんです。

 

距離が間違っているからピントが合わなくなってしまうんです。付き合い始めは相手にピントを合わせているので素敵に見えます。しかし夫婦になり近い存在になると、カメラのピントが合わなくなり、相手が綺麗に見えなくなります。

 

カメラが被写体を綺麗に撮れる距離は一箇所だけです。夫婦になっても、その一箇所を目指して、工夫をすべきではないでしょうか。結婚しているか、離婚しているか、そんなことは関係ありません。

 

結婚していても相手を憎んでいる夫婦はいます。離婚していても相手を心から愛している夫婦もいます。さんまさんと大竹しのぶさんは離婚されていますが、テレビで二人の様子を見ていると、お互いを愛する気持ちというか、思いやる気持ちを持てているように思えるんです。実際のところはご本人たちに聞いてみないとわかりませんが。

 

現状が幸せならいいんです。でも、もしもうまくいっていないなら。自分が悪い、相手が悪い、ではなく、距離をあける工夫をしてみるのもいいかもしれません。いつまでも相手を好きでいたいから、少し遠くから見ていたいんです。