「夢をかなえるゾウ」を再読してみた②
「つまり『ラーメンのほかの味を食べた』から分かんねん。最初とんこつ食べて『そうでもないな』思ても、その後しょうゆ油食べたら、『やっぱとんこつやな』」って思う場合もあっちゅうことやねん。つまりは『経験』や。全部経験しとるから、選べんねん P. 214」
これは仕事の話です。今している仕事が自分に向いているかわからないとよく聞きますが、それはいろんな仕事を経験していないからです。アルバイトでも、インターンでもいい。本格的な就活が始まる前にさまざまなことを経験しておくことって大切ですよね。
私は大学卒業まで飲食で一つのアルバイトを経験しただけでしたが、就職をして退職した後に(自動車の外回り営業)、アルバイトと社員を含め、塾、家庭教師、試験官、ライター、空港業務、事務、窓口営業、多くの仕事を経験してきました。
今は英語教室を開いていますが、今までの仕事の中でこれが一番自分に合っていると肌で感じました。それは多くの仕事を経験してきたからこそです。
家族や友人、社会人メンバーのさまざまな話を聞いていると、やはり多くの仕事を経験した人は強いです。自分の苦手と得意、向き、不向きを知っていて、多くの時間を自分に向いている仕事に費やせるからです。
やってみなくては分かりません。恋愛と同じです。付き合ってみなくては分かりません。付き合わなくても、せめて友達として付き合ってみないと、合うか合わないかは分かりません。
「ええか?自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は、人の成功を助けること、つまり……愛やん? (人の成功をサポートする P. 281)」
大きく言えば、グーグル、フェイスブック、ツイッター、アップルなど世界のトップ企業ほど多くの人をサポートすることに成功しています。
営業マンは自社製品に心から自信があり、真心を持って消費者に伝えることで、消費者が幸せになることをサポートしています。自分の営業成績を上げるために営業をしているようでは心は伝わりません。本心であることが大切です。
学校の先生は子供の勉強や進路決定などのサポートをします。大変な仕事ですが、子供の一生を左右するやりがいのある仕事であり、仕事に没頭できる先生は生徒からも感謝され、これが天職なのだと思えます。
人の成功をサポートすることで、皆結果として自分が成功してしまうことになります。成功の意識を他の人に向けられるかどうか、ということですね。
自分の幸せが一番大切だというのは悪いことでも何でもありません。当然のことです。ただ、自分が幸せになり、成功するためには、自分ではない誰かの幸せや成功が不可欠だということです。
人を笑顔にすることが、スーパーマリオでコインを取ることくらい楽しくて、没頭してしまうようになれば、自分を含めた皆が自動的に成功していきます。
「夢をかなえるゾウ」、再読してみて改めて思いました。
名作です。
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