kazu-tabi

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自分が不幸なのは全て社会のせい?

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自分が今、不幸だとしたら、それは全て社会のせいです。

 

生まれた時の境遇を自分で選ぶことはできません。よく、「人のせいにするな」「努力が足りないだけだ」と言われたりもしますが、例えば、自分の学校の成績が悪い場合。それは努力の問題というよりは、勉強に対して、「自然と努力をしてしまうように育たなかった」だけかもしれないのです。

 

小さい頃から、親が勉強に対して興味を持たせるような教育をしてくれたり、例えば、親が勉強や読書に向かうことで、子供をすごく褒めてあげていたり。子供は小さい頃の環境が、勉強に向かう姿勢に大きく影響します。

 

子供は、周囲に努力を促されますが、小さい頃の良い影響がない場合に、どうしても机に向かうことができないのかもしれないのです。周囲に勉強しろ、と言われながら、本人もできるだけのことはしたいと思っているのです。

 

それでも、思ったほどの成績が出せず、周囲に怒られ、自尊心が傷つけられていきます。しかし、違うんです。机に向かえないことが、自分の努力が足りないから、という考え方は違います。

 

もちろん、努力できるようになって、良い成績が出せているなら結果的には良いのですが、もし「どうしても机に向かえない」のなら。わかっていても、勉強できないのなら。それは、自分が悪いのではありません。自分がそういう環境で育ってきた、それだけのことです。

 

これは大人でも同じです。ダイエット中なのに、ついデザートに手が出てしまう。仕事をしていて、今の2倍の営業努力をしなくてはいけないのに、そこまでは頑張れていない自分がいる。家族を養わなくてはいけない立場なのに、会社が倒産寸前で、資格取得に努力するが、うまく結果が出ない。

 

これらも、自分が悪いのではありません。周囲の環境、社会のせいです。社会の影響といった方が正確かもしれません。自分が今、不幸だとしたら、それは社会の「せい」です。

 

では、逆に。今、自分が幸せだとしたら?学校の成績が良い。良い学校に行って、良い会社に就職して、お金もたまっている。健康に気をつけて、食生活にも気をつけ、運動もしている。そんな努力をしている自分を、心の中で「自分はえらい!」と思い、幸せな毎日を送っている。

 

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それは、自分のおかげでしょうか?自分が努力しているから?違います。それは、周囲の環境のおかげです。社会のおかげです。親、学校の先生、友達、あるいは本かもしれません。何かの良い影響を受けて、自分はうまく努力し、しかも結果に繋がっているのです。自分が今、幸せなのであれば、それは全て周囲の「おかげ」です。

 

自分が不幸なのが周囲のせい、だとしたら、自分が幸せなのは周囲のおかげです。これは紛れもない事実ではないでしょうか。

 

私が伝えたいのは、哲学でも何でもありません。自分が不幸でどうしようもない時に、「自分の責任だ」「自分の努力が足りないからだ」と、自分を責めてばかりの人に、別の視点も持ってもらえたら、と思ったのです。

 

自分を責める必要は全くありません。周囲で成功している人は、環境に恵まれた人です。自分の努力が足りないから、ではありません。

 

でも、今、自分が不幸だとしたら。そのまま何も変わらなければ、自分が置かれた環境を恨むだけの人生になります。

 

でも、未来の自分が幸せになったら?それでも自分が今まで続けてきた努力や、やり方、考え方、行動の仕方を変えて、この先に幸せな自分がいるとしたら。その時の自分は、今まで「社会のせい」と感じていたのを、「社会のおかげ」と考えられるのではないでしょうか。

 

今まで、自分が不幸だったとしたら、その事実は変わりません。しかし、やり方を工夫して、これから幸せな日々が来たら、今まで恨んできた全てに感謝できるはずです。幸せな人は皆、周りの人、周りの環境に感謝しています。自分はなんて幸せなんだ、と。

 

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自分が不幸だとしたら。環境に恵まれていないとしたら。でも、その事実は変わりません。大切なのは、その恵まれていない運命の中で、これから、そして、今、自分がどう行動していくか、ということです。

 

そこから幸せになった人は、今まで恵まれ続けて人の何倍もの幸せを感じられます。だって、今まで、不幸だったから。人よりも大変な思いをしてきたから。

 

不幸な時、自分を責めないでください。私は、辛い時、大変な時に、自分を責め続けていました。でも、自分を責めることに意味がないことに気づき、自分ができる行動をしていくしかない!と思ったんです。

 

もう同じ方向に頑張るのはやめましょう。その努力をやめて、方向を変えましょう。視点を変えましょう。上がダメなら、下がいいです。走ることに疲れたなら、歩いてみましょう。いっそのこと、止まってみましょう。止まった時に初めて、今まで見落としていた何かが、見えるかもしれません。

 

私は哲学者でも、セラピストでも、何でもありません。ただ、自分はそんなに悪くない、そうやって、楽観的に生きていけたらな、と思っている、ただ、それだけです。