時間の因数分解〜10歳から20歳〜
10~20歳
10歳まではとにかく褒める。10歳を過ぎたら、親は子供との距離感を取ることがとても大切になります。10歳くらいを過ぎてくると、子供は自我が育ち、自分の考え方を持ってくるようになります。
親が子に近すぎたり、親の価値観を押し付けすぎると、子供は反発します。多少の反発は良いのですが、度が過ぎると親に対する尊敬の気持ちがなくなってしまうので、親は一定の距離を保つべきです。
適度な距離がつかめていれば、子供は困った時には親を頼ってくれます。子供の視野を広げるようなアドバイスだけしてあげればいい。本当に悪いことをした時だけ、短く、きつく叱ればいいんです。
この年齢になると、ある程度、自我が確立しているため、褒めてもあまり効果はありません。あえて言うなら、20歳くらいから、「認めてあげる」こと。親が子供を大人として受け入れることで、子供も親を尊敬対象として、受け入れるようになります。
ここからは親としての接し方ではなく、自分がどう生きていくかを考えていきたいと思います。10~20歳でくくりましたが、10~15歳までで線を引いた方がいいですね。中学生と高校生以降では、心も体も大分違う段階に入っているからです。
小学校高学年から中学生になったら、やるべきことは二つです。受験勉強、そして自分のタイプを知ること。
受験勉強は大変です。95%の子供は、受験勉強なんてしたくないと思っています。ですが、一度受験勉強をしておかないと、自分の得意、苦手もわかりません。
人間は、多少我慢してやり続けることで、「意外に自分と合っているかもしれない」と発見することがあります。もしかしたらその発見が、自分の将来のやりたいことにつながるかもしれません。
どんなことでも、一度は挑戦し、少し我慢し、自分に合っているか試す。ダメなら、他のことに挑戦する。その流れの中で考えると、頭が柔らかい子供のうちに、勉強にチャレンジしておいた方がいい。体が成長段階にあるうちに、いろんなスポーツをしておいた方がいい。
私は以前、「小学生の6年間で100以上の習い事に挑戦しておいた方がいい」という内容を記事で書いたことがありますが、100年ライフを考える上で、子供の時に多くの習い事にチャレンジし、自分の得意なことと、不得意なことを知っておくことは、とても意味があります。
どうしても大人になると、脳も体も確立してくるので、新しいことに挑戦しづらい。もちろん、中には年齢に関係なくあらゆることに挑戦する「一生青春組」がいるのですが、残念ながら少数です。
話が少しそれましたが、受験勉強も挑戦の一つです。一度は嫌々ながらしておきましょう。
「自分のタイプを知る」に関しては、すでに述べたようなたくさんの挑戦をすることで、自分のことがわかってきます。
一人が好きなのか、グループに入っていたいのか。勉強タイプか、スポーツタイプか。明るい性格か、暗い性格か。何が好きで、何が嫌いなのか。
学校に行くことの最大のメリットは、勉強、スポーツ、イベントなどを通して、自分の得意、不得意やタイプがわかってくることです。
受験勉強を乗り越え、自分のタイプもわかってきたら、あとは分かりやすい。好きなことに没頭し、嫌いなことから逃げることです。
嫌いなことから逃げてはいけない?確かに一理ありです。しかし、人生100年時代、AIとロボットが台頭してくるこれからの時代に、嫌いなことをやっていく理由がありません。
人が大変だと思うこと、ストレスを感じること、不便だと思うこと、人が嫌いなあらゆることをこれからはAIと機械がやってくれるようになります。
だから仕事がAIに奪われる、と言われるんですね。
大変なことはAIがやってくれるんです。だったら、人は便利な生活をして、楽しい日々を過ごして、好きなことに没頭すべきです。
好きなことに没頭しながら、世の中に価値を生むような創造的なことにエネルギーを費やすべきであって、それが人間の本能に従った、自然の摂理です。
嫌いなことで努力しても、報われません。報われても、ちょっとだけです。好きなことで努力したら、たくさん報われます。
特に20歳前後くらいまでは、お金がない代わりに、自由な時間がたくさんあります。子供の頃には想像しづらいかもしれませんが、80%の大人は毎日毎日、ウルトラ忙しい。
理由は、会社員であり、組織に「強く」属していることです。一つの組織に強く属していると、たくさんの時間を使うので、とても忙しい。
20歳以降の話でまた書きますが、現在の大人はとにかく忙しいんです…。
10~15歳くらいまでは受験勉強を含めたあらゆることへの挑戦。15歳~20歳くらいまでは、好きなことに没頭し、嫌いなことから逃げる。
次回はこれからの20歳~がどうあったら幸せになるか。について。
では!