どうすれば人と出会えるのか〜行動で確率を上げる〜

恩師というインフルエンサー

恩師先生方のおかげで、僕は今ここにいます。

まずは高校の担任の先生。英語の先生で、授業を毎日楽しく受けていました。献血が趣味の変わった先生でしたが、お台場で外国人に話しかけまくって英語力をつけた話、外国旅行が好きで、飛行機のサービスをプリントで一覧にして語っていた話、東京駅などの迷ってしまいそうな場所でわざと迷ってみたときの話、など卒業してから10年以上経ってもよく覚えています。

学校の先生って基本的につまらない先生が多い。小中高で担任以外も含めれば100人以上はいるはずですが、面白い先生、尊敬できる先生って本当にわずかです。でも、もし1人か2人でもいるならば、なんとか連絡先をゲットしておくべきです。基本的に卒業したらもう会えません。

二人目は大学の先生です。(K先生とします)基本的に話が面白いんですが、話が深い。良い意味で重みがあるんです。僕が社会人になって仕事が辛く、病んでいた時に「こっちに来た方がいい」という一言が忘れられません。

大学は東京近くでしたが、就職が決まり、田舎の地元に帰って仕事をしていました。一人暮らしで長男の自分は、就職先もたまたま地元になり、もう地元にいるものだ、と自分の中で決めつけていました。親にも地元にいるように言われていました。

しかし、K先生は違いました。「こっちに来た方がいい」という言葉でしたが、「こっちに来てもいいんだよ」と言われた気持ちでした。地元にいた時は日々涙しました。メーカーの営業でしたが、営業中の車の中で涙が止まらなくなった時が何度もありました。

「こんなことするために就活をしたわけではない…」「とにかくもうやめたい…」もうそれだけでした。親に仕事を辞めて都会に再度行くことを相談した時は、もちろん大反対です。しかし、もう決めていました。

親を含め、周囲からはあらゆるバッシングや、反対の声、批判がたくさんありました。でも、僕の耳には入らなかった。が、心には全く響きませんでした。僕の心に届いたのは、K先生の「こっちに来た方がいい」の一言。もちろん同じ言葉を他の人に言われていたら、感じ方は違ったはず。その先生に言われた一言だから、心に響きました。

人生とは出会いです。僕がその恩師たる先生方に会えたのは運でした。でも、卒業しても連絡を取っていたのは、僕が先生の連絡先を知っていて、連絡を取るというアクションを取ったからです。

人間は本当に必要な相手だ、と思えば、勝手にアクションを取るはずです。そして社会人になってからその出会いを求めるには、それ以前に、つまり「出会いに行く」というアクションが必要になるのです。

出会いに行く回数を増やす

社会人になると本当に出会いがありません。30歳まで生きると、学生時代がいかに恵まれていたのかを知ります。だって、異性も友人もたくさんいて、時間もたっぷりあるんです。思いませんか？学生時代は、実は「気づかぬ楽園」だったんです。

では、どうやって社会人になってから人で出会うのか。それは、「趣味を求める」ことです。雑な言い方をすれば、趣味が10個あったら、仲間には事欠きません。

山登り

テニス

ヨガ

読書

ゲーム

テレビ

英会話

酒

旅行

人間観察

絶対に友達多いでしょ！と思えます。人間嫌いなら、人と関わらないように自分だけの趣味に没頭するでしょうが、人と接するのが好きで、趣味が10個もあったら、絶対その中で誰かと一緒に楽しもうとするはず。

つまり、まずは自分のやりたい事をする、その中でサークルを作る、もしくはサークルを探して、参加する事です。コミュニケーションとはお互いに共通項があり、価値観が合う人ほど親密になっていきます。

出会い＝趣味です。

いろいろな出会いが増えれば、一緒にいて楽しいだけではなく、尊敬できるような相手や、自分に良い影響を与えてくれるような存在の人に出会う事もできる可能性もぐっと高まります。

これは男女バージョンでも同じです。恋人や結婚相手となると年齢、仕事のステータス、住んでいるところや、パートナーの家族の境遇、価値観などお互いが理想とする形になるには、倍率が一気にはね上がります。

でも、スタートは同じです。そもそも趣味が合わなければ、人生の価値観は合いません。仲間も、生涯のパートナーも、2〜3人と会っただけではわからないんです。だって、今まで何十年生きてきて、今までに何人の人と出会い、その中で、親友や恋人まで発展した人が何人いますか！？

出会いとは、行動倍率なんです。y＝axでyは結果、xは自分という人間、aは行動回数・出会いの人数です。自分をたくさん磨いて、趣味をたくさん持って(x)、行動回数(a)を増やせば、必ず結果(y)は変わります。

出会いも人生も保証はありません。自分磨きをして、行動回数を増やして、良い結果が出る確率を増やしていくだけです。この世に運命はありません。哲学論的な視点で見れば、運命はあります。

しかし、自分がどう行動するか、という現実論では、運命などという言葉はありません。全ては、行動指数です。

年齢も関係ありません。僕が好きな映画に「最高の人生の見つけ方」（英名：The Bucket List）がありますが、運命の二人が出会ったのは、自分たちが病気でもう長くは生きられないことを知った後でした。残された短い時間で、二人はお互いの影響を受けて、今まで踏み出せなかった一歩を踏み出すことができます。 

SNSは活況です。家にずっといては、出会いは生まれません。Facebookやmixiでもイベント機能は充実していますし、まずは地域のサークルや習い事などを探してみるのも一つです。

さあ、出会いに行こう♪