才能の話。ビリギャル著者の坪田信貴さんのインタビュー記事から。
昔、映画にもなった「ビリギャル」を読んで、とても面白かったのを覚えています。ここ最近、News Picksを見ているのですが、著者の坪田信貴さんのインタビュー記事が載っていました。
稲が育ちやすい土壌もあれば、リンゴが育ちやすい土壌もある。例えば、両親がものすごいピアノの先生だったりしたら、子どものピアノの才能を育てる上で非常にいい土壌だと思うのです。周囲を見て、自分はどういうものを育てやすい土壌かを把握する。それでもわからない人は、何でもいいから興味を持ったものをやってみることです。
完全同意。
まずはとにかくやってみることから。やってみる中で、自分の能力に気づき、結果的に才能と呼ばれるようになる。
だから、特に子供のうちは、なんでもやってみた方がいいわけですね。既存の学校教育は過渡期にあり、そのシステム上、あまり上手に機能していません。
クラスの中で、算数が一番できる子と、一番できない子は、実質、小1と小6くらいの実力差があります。
クラスの中で、英語が一番できる子と、一番できない子は、実質、小1と中学3年くらいの実力差があります。
そんな子たちが、一つのクラスでまとめられ、一人の教師に育てられることが最適解なわけありません。それなら、トップの子は自宅でタブレットを使って、一流教師の映像授業を自分のペースで進めた方が効率的かつ効果的に決まっています。
学校の勉強ができない子は、自分は学校の勉強ができないとわかった時点で、他のことに挑戦すべきなんです。
というか、本来は学校が5教科、10教科なのではなく、100教科用意し、全てやらせるべきです。その中で、自分に合っていると思ったものを2〜3教科選び、中・高に上がればいい。
算数がダメなら、国語。国語がダメなら、美術。美術がダメなら図工。図工がだめなら、プログラミング。プログラミングがダメならカメラ。カメラがだめならドローン。ドローンは面白いな。あれ、プログラミングとドローンを組み合わせるならプログラミングも面白いし…。1年やってみたけど、プログラミングを学ぶなら、算数ができたほうがいいんだな。じゃあ、アプリのゲームで算数をやってみてから…。
初めは、おもしろそうだな!と思ったら、やってみる。学校が用意してくれないなら、学外で。その中で、特に肌に合ったもの、環境に合ったものを選べばいいんです。
友達と遊ぶのが好きなら、共同工作が楽しいでしょうし、本が好きなら、一人で黙々と文を書けばいい。坪田さんの言う通り、親がピアノの先生なら、ピアノを練習する土壌があるのですから、それを有効に使えばいい。
算数ができないから、落ちこぼれ。友達が少ないから、落ちこぼれ。そんなわけない。ありえない。算数ができなくて、友達が少ないのが自分だってわかったんです。それなら次は、別の何かです。
しかし、その別の何かが何なのかは、やってみるまではわからない。