もうなくなってきている仕事:仕事絶滅危惧職種図鑑を読んで
もうなくなっている仕事:仕事絶滅危惧職業図鑑を読んで
最近、銀行に行くと、「人が減った…」という印象があります。お金の出し入れはATMで事足りる場合が多く、今はコンビニやスーパーにもATMがあるので、わざわざ銀行に行く必要がなくなってきました。
スーパーのレジもセルフが増えましたし、ツタヤに行っても同じです。店員ではなく、お客が自分で精算をしています。
イオンモールに行くと、シャッターが閉まっているお店が多くなってきました。閉店やテナント募集のためですね。今はみなアマゾンや楽天で買い物をしてしまうので、店舗に足を運ぶ必要がありません。
少し前にユニクロの倉庫の様子がニュースになっていましたが、すべて全自動で、人がいません。
まだ序の口です。AIと機械化で仕事がなくなると言われ始めたのはもう数年前。実際に仕事がなくなっているフェーズに入ったのは最近です。
そんな今の時代に必要なのは、投資能力です。私が以前、記事で書いたマーケット能力とも言えます。
これからなくなる仕事のために一生懸命勉強し、労力をかけても、報われづらい。それよりも、社会とマーケットと少し先の未来を見据えて軌道修正しながら、進んでいくことが賢く、幸せな選択だと思います。
最近は関連書籍が増えてきましたが、子供でも興味を持って読めそうな本がありました。
七里信一氏の「仕事絶滅危惧職業図鑑」です。
とにかく読みやすい。どのページからでも読めます。職業のイラストが大きく、数値の具体的なデータがグラフや図で書かれているので、パッと見てすぐに内容が頭に入ってきます。
大工や運転手など、なくなる仕事でイメージをしやすいものも多いのですが、これも入ってるのか!と驚いたのは、教師やプログラマーです。
単純労働ならともかく、教師の仕事のメインは生徒とのコミュニケーションです。いくらAIとロボットが進化しても、会話が中心となる仕事がそう簡単に消えるとは考えにくい。
教えるという部分に関しては、映像授業、タブレットの普及、AI搭載のアプリなどで教師の役割が薄くなるのは予想がつきますが、生徒の主体性を育むためのグループでのディスカッション、いじめや進路相談などの生徒の心を扱う部分が教師には求められるので、当分は教師の仕事は消えないのでは、と推測します。
プログラマーはどうでしょう。わかりません(笑)。小学校でもプログラミング教育が始まりますし、プログラマーやデータサイエンティストなどの人材が足りていないのは事実です。
しかし、今はウェブもアプリも、無料で簡単に使えるテンプレートが増えました。ウェブにシロウトの私でも、アメブロのアメーバオウンドを使えば、知識なしで1時間で英語塾運営のウェブページが作れたくらいです。
10年で世の中は変わります。この10年で、田舎のご老人でもスマホを持ち、アマゾンで家まで日用品が宅配で自動に届くようになりました。
2020年代は5年ほどの周期で劇的な変化が生まれ、2030年代では3年ほどで大きな変化が起こっていく世の中になる。
そんな時代に未来を予測するのは難しいですが、自分が勉強していること、労力をかけていることが、果たして未来への方向性として妥当なのか。そこは自分で考えていかなくてはいけませんね。