ファイナルファンタジーから考える能力開発と進路
さて、これは?
人生はファイナルファンタジーと同じです。
冒険であり、旅です。
毎日冒険です。子供の頃は、どこに行っても見たことがないものばかりなので、毎日が冒険です。
冒険に慣れてくると、冒険とは感じません。毎日同じ学校に行き、毎日同じ職場に行っていると、冒険とは感じないんです。
もしお金と時間がたくさんあって旅行し放題なら、世界中を旅するかもしれません。初めて見る景色です。それなら大人になっても冒険です。
ですが、現実はそうはいかない場合が多い。時間もお金も限られています。
だから戦略が必要です。時間とお金という「自由」は限られていますが、ないわけではない。やり方によっては上手に増やすことができるわけですから。
能力を上げる「スフィア盤」
みなさん、ゲームのファイナルファンタジー(FF)をやったことがあるでしょうか。マリオやポケモン、ドラクエに比べれば知名度はひくい?
ファイナルファンタジーは「世界で最もタイトル数の多いシリーズ」としてギネスにも認定されています。
日本ならRPGはドラクエやポケモンの認知度が上かもしれませんが、世界基準で言えば、FFがトップRPGと言えるんです。
そのFFの中でもひときわ人気を誇るのが、FF10です。RPGは敵を倒していれば勝手にレベルが上がり、技を勝手に覚え強くなっていくイメージがありますが、FF10では「スフィア盤」と呼ばれるボードがあり、自分の好きなように能力の配合を決めていくことができます。こんな感じです。
中央からスタートして、あげたい能力の方向を決めて進んで行く
人間の能力開発は、これに似ています。子供の頃はとにかく元気に遊ぶ。その中で面白い遊びを考えたり、体力をつけたりするわけですね。
小学生になると、勉強が中心になるので、進むスフィア盤が同じ方向に向かいます。
中学生になるとより一層、みんなが同じ色になります。高校生になると、農業や水産、工業、商業などの専門性を発揮する人が出てくるため、一部の高校生は独自の方向に進みます。
大学まで進み、転職になるとまた同じような色になります。高校や大学で専門性を学んだのに、みんなリクルートスーツの防具をつけて、戦争に飛び出すわけですね。
そうなると、みながスフィアの奪い合いになります。有名で安定したスフィアに向かって進むわけですから、その道は渋滞するし、速くて強い人だけが勝ち残ります。
さあ、どうする。自分はどうするか。誰も答えは用意してくれません。方向性のヒントをくれるだけです。
一つには、ブルーオーシャンを狙って、他の人が少ない道を選ぶこと。
例えば、小さい頃にピアニストを目指していた。でも、トップになりそれだけで食べていくことは難しい。
一人でいることは好きなので、趣味ではパソコン。平気で毎日3時間も4時間でもいじっていられる。
それは自動的に自分の趣味性に従って、スフィア盤を進めているようなものです。
トップではなくても、大多数の人よりも得意な2つの専門性があるわけです。トップピアニストではなく、自分で作曲をしてブログやウェブページを自分で作り、楽曲素材を提供したり、You Tubeで投稿したりすることもできるでしょう。
それがうまくいかなければ、自分でピアノ教室を開き、個人に向けたレッスンをリーズナブルな料金で提供できるなら、好きなことの延長で生計を立てることだってできます。
ピアノのレベルを一定まであげたり、パソコンの基礎知識や、教室を開くなら経済や経営の勉強を高校や専門学校、大学で学ぶことも選択肢の一つとなるでしょう。
勉強をし、進学することは選択肢を増やす方法となります。勉強が超キライというわけではないならば、好きなことを昇華させつつ、世の中の勉強をすることも有効だと思います。
人はどうしても既存のレールを走りたがります。しかし、ネットが登場し、AIが進化を続ける今、スフィア盤の進め方は変わりました。
誰も行ったことのない場所に行くこともできる。今までは歩いて進んでいたのが、地下に潜ることも、飛んで行くこともできる。
海外に旅することだけでなく、選択肢が増える中、自分のキャリアプランを戦略的に考え、オリジナルに進んで行く、それもまた冒険です。
いつか自分だけのアルテマ(最強魔法)が見つかるかもしれません。
誰も進んでいない道を探そう。