スターバックスリザーブロースタリーが2019年2月28日オープン
あー、名前が長い。スターバックスリザーブロースタリー。SRRでいいですかね。SR2?
焙煎工場を併設した高級カフェです。
これからはこういう体験型~がウケる時代だと思います。
だから、前回記事の観光の仕事が生き残るにも関連しますが、観光やカフェといった部分には体験型のイベントが入れやすいので、AI時代以降も、人気が出る可能性が高い。
カフェに行くと、コーヒー教室をやっていたり、音楽家やバンドなどを呼んで、演奏会をしているところがあります。
お客さんとしては、身近なところで音楽という芸術に触れられるということ、音楽家にとっては、演奏する機会をもらえるということ、店舗にとっては、お店に人気が出て、固定客をつかむことができる、という全員にとってのWIN-WINな関係ができます。
見たことはありませんが、カフェで写真展、絵画展をやってもいいかもしれません。
決して、プロの作品でなくていいと思うんです。近所の美大生が書いた絵でもいい。退職したおじいさんが公園で書いた油絵でもいい。
カフェはそういった芸術が集まる場所になっていくでしょう。人間同士がコミュニケーションをとる場所なので、人が自然と集まります。
AI時代に、モノは溢れ、人の交流はネットを通したデジタルなものが増えます。すると、人が求めるのは、「生の交流」です。
ずっと一人暮らしでネットばかりだと寂しい。会社を退職した後に、燃え尽き症候群となり、強い孤独を感じてしまう。
そういう人たちにとって、体験型のカフェは、寂しさを癒すと同時に、多くの芸術に触れることのできる、貴重な場所になります。
スターバックスリザーブロースタリー。ここは、演奏会をやるわけでもなく、絵画展示をするわけでもありません。
しかし、コーヒーができていく過程を目にし、焙煎の香りを感じて、その雰囲気を味わう。
行く価値あり。ですね。早くできてほしい。あ、でも2/28って決まったんでした…。
AI時代に生き残る仕事「観光」
観光に関連する仕事はたくさんあります。ツアーコンダクター、イベント企画、ホテルコンシェルジュ、スキーやシュノーケリングのインストラクター、バスガイド、通訳、ボランティア、…
日本は観光に恵まれているので、それを生かさない点はありません。私は今月にドイツに旅行をする予定ですが、行くのはやはりドイツの古い街並みが残る場所です。
ベルリンなども文化の集積地としては良いのですが、観光で回るなら話は別です。
日本でも人気があるのは、京都や浅草、紅葉や温泉など、歴史と自然の形が残る街ですよね。
もし観光関連の仕事に就きたいなら、はじめはどこかの会社に入ったり、資格を取ったり、知識と経験を積むのも一つかもしれません。
ただ、あくまで残っていく仕事としては、観光客と直接コミュニケーションをとる仕事です。航空券の手配、空港での手続きなどは、自動化が進むので、人がいらなくなります。
外国人との接客を考えるのであれば、外国語の力を磨くのも良いでしょう。翻訳機が普及し始めてはいますが、訳すまでの時差がありますし、集団相手の通訳となると、当分は外国語が堪能な人間の方が優位に立てます。
基本的には観光客への接客アプローチが多いですが、イベント企画は別です。イベント企画のアイデアは無限に出せます。その中で人気が出たものにアクセスが集中するだけです。
AIでも、すでにある企画・イベントの中から、個人に最適化されたものを抽出するのは得意かもしれませんが、イベント企画自体そのもののアイデアを出すことはできません。
外国人の方が、お寺で湯のみの経験をしたり、京都や浅草などで浴衣や侍、忍者などの格好をレンタルして観光したりといった企画は人気が高いですが、体験型の観光ができるアイデアは、爆発的な人気を生む可能性があります。
そういう意味では、アニメ・ゲーム・アイドルなどの文化の根強い秋葉原などでも同じ手法は使えますね。実際、秋葉原などでコスプレをして街を歩く観光客は増えていますから。
個人でエアビーなどの民泊で収益を出すことも可能です。瓦屋根のお家などは、そのままの形を維持することで、古くてボロいのに価値を生む物件となっていきます。
もはや、国内需要は頭打ちです。1億人の規模で考えるのではなく、いかにインバウンドを増やし、日本文化を発信するか。その中で自分たちがいかに個人として、貢献するか。
アイデア勝負です。
AI時代に生き残る仕事 「職人」
AI時代のこれからも、なんだかんだ職人さんの仕事は残っていくでしょう。そこには個性が表れるからです。
職人さんといっても、いろいろです。昔ながらの陶芸、漆器、小物、雑貨、バッグ、料理も職人技です。
個人でやっているカフェに行くと、独自に作った小物、雑貨を販売しているところがありますが、全国のショッピングセンターなどでは売っていないような、どこか個性の強い商品が見つかったりします。
それでプロになって、というのも一つですが、あくまで副業の一つにするのも良いでしょう。
主婦であれば時間もありますし、近所の主婦で集まって、雑貨を作る会を開催して、数人のグループで行うのも楽しそうです。一人でも、グループでもやれるんですね。
今はネットで世界中の人に商品を販売、運送することができます。自分で作ったオリジナル商品を日本中、世界中の人に気に入って買ってもらえたら、とても楽しいはず。
楽しいから続くし、工夫もするようになります。メインの収入源になるような仕事を探さなくてはいけない、とプレッシャーにかられて始める仕事は、逆に長くは続かなかったりするものです。
趣味で近所の人にプレゼントしたり、安く売っていただけなのに、気がついたら専門になっていた、というのが理想ではないでしょうか。
以前も記事で書きましたが、起業するなら、会社員よりも主婦の方が向いています。失礼な言い方かもしれませんが、時間があるからです。
起業に向いているのは、お金がある人ではなく、時間がある人です。時間があれば、本やネットで独学で研究する時間も多く取れます。
しかも、初期投資が少ないほど、失敗してもかまわないというモチベーションで行けるので、どんどん挑戦できます。
ドイツでは、職人になり、一定の資格を得た方のことをマイスター(Meister)と言います。英語でいうマスターですね。
ドイツのクリスマスマーケットに行くと、木組みの人形やオーナメントがたくさん売られていますが、職人さんが手作業で作ってものには、何かオーラのようなものを感じる気がして、ついつい買ってしまいます。
自分が好きで作ったモノ・サービスが売れて、みんなに喜んでもらえる。それこそ、本来のビジネスの本質だと思います。
AI時代に生き残る仕事 「保育士・教員」
少子化が問題となっていても、保育士の数は足りていません。
中には、保育園・幼稚園の頃からリトミックや英語などの早期教育を望む保護者の方も多くなってきているので、専門性を持った保育士が望まれているくらいです。
小学校に上がれば、学校の先生のフィールドになりますが、そこからの教育事情はとても複雑です。
とにかく教員の負担が大きすぎます。授業準備、イベント、クラブ、保護者との面談、PTA、その他の雑務もたくさんあります。
その上、英語だ、プログラミングだ、と文科省から無理難題をおしつけられます。
500mlのカップに1000mlは入りません。
それであれば、むしろ授業時間そのものを減らす方が良いのではないでしょうか。コンピュータールームを増設し、授業は映像授業にします。
クラス授業だと、算数や英語は特に顕著ですが、生徒間の格差が大きい。
できる子は足を引っ張られ、出来ない子はついていけず、落ちこぼれてしまいます。
それよりも、映像授業で、生徒が自分のペースで勉強を進められた方が効率的です。
映像授業でもわからない時は、AIを活用します。キュビナも大分、有名になってきましたが、タブレット教材で、生徒の理解に応じて、問題が出題され、データが蓄積されていくAI教材は、勉強が苦手な子、得意な子にとっての救世主です。
それでもわからない場合は、教員が個別に対応すればいい。個別対応で良いならば、教員免許を持たない、学習指導に特化した人間も採用できます。
映像授業もまた、必ずしもビデオだけではありません。生徒がわからない時に、スカイプ授業で1対1の授業をしてあげることもできます。
スカイプも2020年度以降は5Gの時代となり、回線が途中で切れてしまったり、声が遅れてくる、聞き取りづらい、といったこともほとんどなくなっていくので、ノーストレスでスカイプ授業が浸透していくはずです。
それでも集団授業がなくなるわけではありません。テーマを決めた上でのディスカッションや、イベントを企画する際の話し合いなどは集団での授業形態となるので、今までと変わりません。集団を取りまとめられる教員が必要です。
今の形だと教員は大変ですが、時代の変化とやりかたの工夫で、教員の負担を減らすこともできるのではないでしょうか。
教員も対個、対集団を共に含むコミュニケーションの仕事です。AI時代のこれからも、当分消えることはなく、それよりも多くの変化にさらされる仕事となるはずです。
AI時代に生き残る仕事 「お笑い芸人」
これは営業にも似ています。お笑い芸人と言うと、漫才の練習をしたり、お笑いの養成所に行ったりしてスキルを磨いて、コンクールに出て…、という流れを想像します。
結果が残せれば、地方の営業が増えたり、テレビなどのメディア出演も増えてくるイメージでしょうか。
もちろんそういう人もいるとは思いますが、これからのお笑い芸人は、「企業や商品とのタイアップ」の中に活きる道がたくさんあります。
芸人さんが映画の中のキャラクターや人物のモノマネをして、コメディ風のCMを作る。ショッピングセンターなどに出向き、漫才の中に、おすすめ商品の宣伝を入れる。
しかもその商品について誰よりも詳しくなる。自分で使ってみる。そうすると、人に伝える際に説得力が増しますし、もともと芸人さんなので、人に話すことに慣れている。そういうメリットを宣伝、広告に活かせば良いいんですね。
何かで当たった芸人がよく一発芸人などという呼ばれ方をする場合がありますが、とてももったいない。
お笑いをお笑いのみで終わらせるのではなく、別のスキルや、別の企業、商品と組み合わせることで、一生食べていく仕事にすることは十分可能なはずです。
ネットでブログを書いている人の中には、ブログ自体でお金を稼いている方もいますが、そうではなく、無料のブログを見にきてもらい、ブログ内に貼られた広告記事のアフィリエイトやアドセンスといった仕組みから発生した収益を得ている人もいます。
それも企業や商品とのタイアップです。自分のスキルや専門を広告や宣伝にも絡める。そういった売り出し方が今後はさらに増えていくはずです。
子供の頃、クラスで友達を笑わせるのが好きだった子はきっとお笑い芸人の才能があります。
それを生かさない手はない。勉強しているヒマがあったら、人を笑わせる研究をした方がいい。他のことをしているヒマがあったら、自分の人を笑わせる能力を、どんな形で活かすのかを考えた方がいい。
AIもロボットも、事務作業をなくし、世の中がネットでつながり、自動運転で人も物も運ぶかもしれませんが、人を笑わせることができるほどのコミュニケーション能力を備えるのは、相当先の未来です。
今がまだチャンス!
AI時代に生き残る仕事「イラストレーター」
ウェブデザイナーや、建築士、都市デザイン、漫画家…。とにかくアート、イラスト、デザインなどのキーワードが入っている仕事は、AI時代にも強い。
子供の頃、授業中にノートの隅に絵を描いていたような子なら、絵を描く才能があると思います。
ですが、中学、高校と進むにつれ勉強が忙しくなり、絵を描く機会が減っていきます。それってもったいない。
子供が自分から行動しているようなことって、褒めることはあっても、やめさせてはいけないと思うんです。
絵が好きで、ずっと描き続けていれば、それは立派な専門性です。学年が上がってきて、パソコンも使うようになれば、イラストやウェブデザインなども本格的に学ぶことができるようになります。
最近では、タブレットが普及してきているので、鉛筆、絵の具、キャンバスがなくても、タブレットが1台あれば、家でもカフェでも、学校でも、いつでも好きな時に絵を描くことができます。
先日アップルから発表のあったiPadはペンシルがタブレットに磁石でくっついて充電できるので、タブレットとペンシルをセットで持ち運べて便利です。
そこまで機能にこだわらなければ、37800円(税抜き)でペンシルが使えるiPadも発売されています。
AI時代に、あらゆる仕事がなくなる中、残る仕事のキーワードはコミュニケーション・専門・創造性です。
絵を描くことは、専門と創造性を両方とも含みます。前回の記事では営業について書きましたが、絵を描く人が自分の作品を世の中の人に知ってもらうために、SNSを使って告知をするのは、営業力であり、コミュニケーション能力です。
イラストレーター、デザイナーというだけでも強みですが、営業力やコミュニケーション能力など、他のスキルと組み合わせることで、さらに希少な存在になることができます。
子供の頃、ノートの隅に書いた落書き。それが、将来の自分にとってとても大きな意味を持つ一歩になっているかもしれません。
あとは、それが自分の専門になると気づくかどうか。絵を描くことを自発的に続けられるかどうか。全てはそこにかかっています。
AI時代に生き残る仕事「営業」
最近増えてきたのが、スマホ決済、ネット通販、自動運転です。つまり、銀行、小売、流通の仕事がごっそりなくなります。
何も驚くことはなく、数年前、数十年前から言われていたことです。この流れが今後さらに拡大していきます。
銀行の窓口で働く人が消え、ショッピングモールで閉店が相次ぎ、無人の車があちらこちらを走るようになる。
そうなると、どんな仕事が残っていくのか。その一つに、私は営業職があると思っています。
なぜならば、人対人のコミュニケーションが必要とされる仕事だからです。
学校で友達と仲良くする、進学で面接がある、恋愛をする、職場で上司とうまくやる、社会人サークルを作る、スーパーでお客さんと会話をしてソーセージを売る、あらゆる場面で人間同士が関わって生きています。
AI時代と言われ、ロボットや機械が仕事を奪うと言っても、人間同士が笑いあい、苦しみも分け合い、思いやりを持ち、感情のやり取りをするのは、あくまで人間にしかできないことです。
お金のことはスマホにやらせ、生活に必要なものはネットと通販にやらせ、移動は自動運転にやらせればいいんです。
そうなると生産性が向上し、多くの人間にヒマが増えます。そのヒマを、人間同士のコミュニケーションの時間にすればいい。
その中で、商品化したり、新しいサービスを考え、思いついた時に、コミュニケーション能力を生かした営業をすればいいんです。
例えば、高機能なスマホが新しく発売されたなら、それが日常をいかに便利にしてくれるかを実演して、教えてあげる。
その際に実演するのは、そのスマホを作ったメーカーの営業ではなく、お金を使って購入したユーザーであるべきです。
そうでないと、ただの販売になってしまいます、ただの販売はこれからどんどん消えていきます。
そうではなく、新しいスマホを使い始めたイチ主婦が、近所のカフェで他のママさんたちに、
「このスマホいいわよ!だって、見て!うちのミーちゃん(猫)の写真!すごく画質いいでしょ!いっぱいあるの。もう2000枚くらい撮ったの。このスマホ容量がね…」
という会話が、あるべき姿の営業です。このママさんは、営業意識のない営業ウーマンです。
会社の利益、営業マンの成績のための営業だから、売れない。でも、その商品やサービスを自分で使い、研究し、その良さを肌で実感している人が語るから、他の人が信頼してくれるわけです。
企業に属していてもそんな営業ができる人もいるとは思います。しかし、そうではなく、あくまで個人の力が発揮される時代です。
人気のモデルさんが健康と美容のためにいつも食べているオススメ食品があり、それをインスタや動画にアップしていたら、そのモデルのファンやフォロワーはきっと買ってしまうはずです。
直接人と対面してオススメするのではなく、ネットを使って自分の生活を公開したり、人に知らせたりすることも営業の形の一つです。
人と話しをするのが好きな人は、AI時代、ロボット時代になったとしても、何らかの仕事を得ることができるかもしれませんね。